当代随一のスター・サックスプレイヤーが新作を携えて4年ぶりに来日!
プロ、アマチュア問わず、日本のサックスプレイヤーからもフェイバリットとして名前を挙げられることが多いカーク・ウェイラム。ジャズ、フュージョン、スムースジャズ、R&B、ゴスペルなど、様々なジャンルを消化した懐の深い音楽性と飛び抜けた演奏技術、そして高いエンターテインメント性も兼ね備えた真のスタープレイヤーと呼べる存在だ。そんな彼がコロナ禍を経て4年ぶりに、それも新作を携えて来日を果たした。
インタビュー・文:櫻井隆章
取材協力:株式会社ブルーノート・ジャパン/株式会社キングインターナショナル
Top Photo & Live Photo by Makoto Ebi
音色の良さに加えて重量の軽さも魅力なP.モーリアのサックス
次ページにインタビュー続く
・ホイットニー・ヒューストンのTVライブ中に折れたネック
・ソプラノはあらゆるところから音が鳴るからスタンドマイクで吹く
カーク・ウェイラム
【ART-7084】¥1,650(税込) ARTISTRY
[演奏]カーク・ウェイラム(Ts,Ss,Bs,Fl,Picc,Pf,Key,Prog,Vo)、ケネス・ウェイラムⅢ(Ts)、マイケル・パッチェス・スチュワート(Tp)、カメロン・ウェイラム(Tb)、グレッグ・マニング(Key,Pf,Org,Prog)、ジョン・ストッダート(Key,Pf,Vo)、アンドレア・リサ(Guit,Vo)、ドク・パウエル(Guit)、マーカス・フィニー(Ds,Vo)、カイル・ウェイラム(Bass)、ルイス・コンテ(Perc) 他
[曲目]Bah-De-Yah!、Crusaderation、Pillow Talk、Epic Cool、Through the Storm、Kori feat. Doc Powell、Love & Healing feat. Andréa Lisa、MF feat. Marcus Finnie & The Kirk Whalum Band、Film Noir、Well Alright feat. Andrew Ford & Nick Mancini、You & Sunday Morning
カーク・ウェイラム
Kirk Whalum
1958年、テネシー州メンフィス生まれ。父親が牧師で、幼い頃からゴスペルやR&B に親しむ。9歳でドラムを、高校に入るとサックスを演奏し始める。ヒューストンの南テキサス大学に入学、在学中テキサス・テナーのアーネット・コブに魅了され薫陶を受ける。1983年にボブ・ジェームスのグループに入り、プロとしての本格的なキャリアをスタート。1985年にジェームスのサポートによりタッパン・ジー・レコーズから「Floppy Disk」でソロ・デビュー。1980年代後半から1990年代前半にはクインシー・ジョーンズ、ルーサー・ヴァンドロス、アル・ジャロウ、ホイットニー・ヒューストンらと共演。数多くのアーティストとの交流を深め、ホイットニー・ヒューストンのメガ・ヒット『アイ・ウィル・オールウェイズ・ラヴ・ユー』でのサックス・ソロは彼が担当している。2000年代以降はスムース・ジャズ・ブーム旗頭的存在としても活躍。デイヴ・コーズが主宰するランデヴーからスマッシュ・ヒットを放った。2012年にジョン・コルトレーンとジョニー・ハートマンに捧げたカバー・アルバム「ロマンス・ランゲージ」を、2015年に「The Gospel Accordingto Jazz」第4弾をリリース。来日回数も数多い。