サックス記事 第三回|音大卒の先輩に聞く!フリーランスという職業について
経緯からお仕事の内容までまるっと紹介!

第三回|音大卒の先輩に聞く!フリーランスという職業について

音楽家として目指す先は…?!

 

平井
では最後に、陬波さんの今後の目標を教えてください!
陬波
時が経つにつれて変化はするけど…… クラシックを知らない人にその音楽を広める活動をしつつ、その中で自分がやりたい音楽もできたらなと思っています! 音楽家仲間からでさえ「サックスってこんな音出るんだ〜!」と言われることも少なくないので、もっともっとクラシカルサクソフォンの魅力を伝えていかないとって思います!
平井
たしかに音楽業界の人でもまだまだサックスの魅力を知らない方も多いですよね。
陬波
あと最近は、どうしたら音楽家として未来の音楽家の育成に役立てるかな、という分野にも興味があって。 管楽器奏者って、吹奏楽部から楽器を始めることが多いと思うんだけど、その吹奏楽部の活動がいま、文化庁のガイドラインによって縮小されていて。
平井
話題の働き方改革ですね! もちろん教員にとっては良い動きかと思いますが、部活をやりたい生徒にとっては複雑ですよね…
陬波
そうそう。 先生方の負担軽減はもちろん大切だけど、その反面部活でしか楽器に触れられない子供達は沢山いて。このままだと未来の音楽家、音楽愛好家が減ってしまうんじゃないかなと。
平井
確かに私もサックスは部活から始めましたし、中学時代なんて唯一楽器が吹ける部活の時間が何よりの楽しみでしたね…部活の休みが大嫌いなくらい(笑) 音大や音楽家を目指したのも中学時代でした。
陬波
そういった子供達のために、私の地元で”地域と音楽家が一体となって子供達の音楽活動を支えよう”というプロジェクトが始まって、私も一員としてお声がけを頂き活動し始めています。 詳しくは「会津フィルハーモニックウィンズ」で検索して頂きたいのですが(笑) 全国的にこの活動が広まるよう、力を入れていきたいと思っています!
平井
今学校や部活に対して見直されたり、それに伴って教員とは別に部活のみ指導する”外部指導者”についても注目が集まっていますよね! 生徒・先生側も音楽家側も、みんなが嬉しい体制になると良いのですが… 私も新プロジェクト応援しております!
陬波
ありがとうございます! 音楽家として、演奏も指導も様々なことに挑戦していきたいと思います!
平井
今後のご活躍に期待しております! 本日は貴重なお話ありがとうございました!
陬波
こちらこそ、ありがとうございました!

陬波さんの活動や今後の出演情報はコチラ!

●シンフォニックファンファーレ東京 第10回定期演奏会

日程:11月15日(金)
開場:19:00
開演:19:30
会場:渋谷区文化総合センター大和田 4階 さくらホール(渋谷駅より徒歩7分)
チケット代:自由席3,000円/学生券1,500円

 

●会津フィルハーモニックウィンズ ウィンターコンサート2019

日程:12月28日(土)
開場:13:30
開演:14:00
会場:會津風雅堂
チケット代:全席自由500円/未就学児入場無料

 

陬波さんが所属する団体はコチラ!

MUTIA(ミューティア)

オーディションにより選ばれた9人の演奏家にるアンサンブルグループ。ピアニスト、作曲家、テレビMCとしても活躍する武村八重子さんをプロデューサーにお迎えし、プロの音楽家として必要な音楽の伝え方、話し方、立ち振る舞いなど、多角的なレクチャーを受け活動中。
数々の演奏機会、講座受講、ラジオ出演などを経て、先月5月26日にサントリーホールブルーローズにて単独コンサートを開催。本格的なクラシック音楽から、近年大流行したQUEENの楽曲に至るまで、幅広いジャンルのプログラムと、独自のお客様参加型の演出で好評を博す。コンサートの音源は、隔週土曜日21:00〜放送のOTTAVA「salon GVIDO」にて、順次公開予定。
ヴァイオリン、チェロ、ピアノ、クラリネット、サクソフォンという今までにない編成で、クラシックはもちろんポップスをも品良くかっこよく、芸術に昇華させる、というコンセプトのもと積極的に活動している。企業とのコラボ、レッスン事業など、新しい企画も続々発表予定。

●MUTIA 公式Instagram
https://www.instagram.com/mutia_official_

 

会津フィルハーモニックウィンズ

「近年の教員の働き方改革、文化庁のガイドライン等の影響による学校部活動の縮小に伴い、意欲のある子どもたちの地域の受け皿に」 がコンセプトの団体。
教員の負担軽減ともっと音楽をやりたい子供達の両立を目指し、音楽家の立場からできる支援を考え地域をあげた文化活動の活性化を目指す。 教員、音楽家、行政がそれぞれの役割を分担して、学校・生徒・地域を繋ぐ。 また、生徒にとっても様々な音楽に触れる機会やプロの方の音楽に触れる機会を増やすなどし、未来の音楽家育成の場としても活躍する。


 
陬波花梨
陬波花梨 Karin Suwa
福島県会津若松市出身。3歳よりピアノ、10歳よりサクソフォンを始める。福島県立会津高等学校を経て、洗足学園音楽大学を卒業。 サクソフォンを池上政人、冨岡和男、渡辺健司の各氏に師事。室内楽を池上政人氏に師事。ジャズサクソフォンを佐藤達哉氏に師事。 第20回、第22回浜松国際管楽器アカデミーにて須川展也氏のクラスを受講。 第6回ドルチェ楽器デビューコンサートに出演。 第18回ブルクハルト国際音楽コンクール管楽器部門最高位。第16回大阪国際音楽コンクール木管楽器部門第3位。第22回KOBE国際音楽コンクール奨励賞。第14回ルーマニア国際音楽コンクール管楽器部門第2位。 2016年発売HIBI☆Chazz-Kアルバム「Jazz Chazz Classic」のレコーディングに参加。 2018年5月、ソロリサイタルを開催。 森トラスト主催「ATT新館ランチタイムコンサート」、福島県会津若松市主催「あいづまちなかアートプロジェクト」、アークヒルズ音楽週間「アークガーデンコンサート」などのイベントに多数出演。 2018年、GVIDO MUSIC 株式会社主催「GVIDO Ⅸ」のオーディションに合格し、メンバーとして活動中。世界初の2画面電子楽譜端末GVIDOを使った演奏活動を行う。インターネットラジオOTTAVA「salon GVIDO」に出演中。 ピアニストの武村八重子プロデュースのソリストによるユニット「MUTIA」メンバー。 演奏活動や学校指導の他、コンクール審査員としても経験を積む。会津演奏家連盟会員。
 
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