トランペット記事 トランペット吹きのための基礎練習【後藤慎介】
  トランペット記事 トランペット吹きのための基礎練習【後藤慎介】
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これだけはやっておきたい!

トランペット吹きのための基礎練習【後藤慎介】

LESSON

THE TRUMPET vol.6で掲載しきれなかった基礎練習の譜例を、無料会員登録していただいた方にONLINEで完全公開!  誌面と併せてぜひチャレンジしてください。

 
後藤慎介

著者:後藤慎介
東京ニューシティ管弦楽団トランペット奏者。長野県上田高等学校、東京藝術大学卒業。ドルチェ東京ミュージックアカデミー講師。Body Chance 認定Body Thinkingコーチ。Self Quest Lab ラボクラス(アレクサンダー ・テクニーク教師養成コース)在学中。これまでにトランペットを津堅直弘、杉木峯夫、福田善亮、ピエール・ティボー、関山幸弘、ロバート・サリバン、松尾嵩司、竹浦泰次朗の各氏に師事。

 

アレクサンダー・テクニークの考えに基づき、私が普段取り組み、私の生徒さんたちにもレッスンで使っていただいているオリジナルのエクササイズをご紹介します。心に余裕がある時、ちょっとやってみようかなと思える時、是非試してみてください。

 アレクサンダー・テクニークとは

自分自身の癖、本能的な反応、思い込みや勘違いに気づき、新たに意識的で建設的な行動や考えを選択し、心身共により良く成熟していくための哲学です。
さらには、心理学や解剖学、運動生理学や認知科学などの優れた知恵をも含んだ、人に優しくなるための技術です。
アレクサンダー・テクニークの鍵概念のひとつに、「頭の動きが全身の動きや考えに一番影響力がある」というものがあります。
頭の動きというのは、頭蓋骨(後頭骨)と背骨の一番てっぺんの骨(環椎)が繋がっている関節(環椎後頭関節)の動きのことで、その関節が自由に動ける状態にあると、全身も連動し、様々なパフォーマンスや考えが良くなります。
頭が動いて、全身も連動し、良い考えで演奏するという観点で基礎練習をしてみたら、さてどうなるでしょうか?

 Basic1 │ 頭が動いて、全身も連動し、息を流し続けるエクササイズ

※本誌23ページでは「Basic2」となっていますが、「頭が動いて、全身も連動し、息を流し続けるエクササイズ」がここでの「Basic1」の項目となります。

一見複雑そうで、気を取られそうな仕掛けがたくさん出てきますが、注意するのは息を流し続けることです。

譜例1-1〜譜例1-4_A

譜例1-1A

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譜例1-1のフラッターが難しい方は、フラッターなしでもOK。
譜例1-1〜譜例1-4のそれぞれの注意点はTHE TRUMPET vol.6をご覧ください。

 Basic2 │ 頭が動いて、全身も連動し、息を流し続けるエクササイズ

音が上がるときはクレッシェンド、音が下がるときはデクレッシェンド。123のフィンガリング~ 0まで半音ずつ上がっていきます。

譜例2-1

譜例2-1

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楽なテンポ、楽な音量で行ないましょう。
123のフィンガリング~0まで半音ずつ上がっていきます。
それぞれの注意点はTHE TRUMPET vol.6をご覧ください。

 Basic3 │ 頭が動いて、全身も連動し、心の中で歌うエクササイズ

スケールやアルペジオは音楽の基本です。スケールもアルペジオも、さらにはコードが移り変わっていく様も体感もでき、音感を育て、様々な要素が凝縮したようなエクササイズになっています。

譜例3-1

譜例3-1cut

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譜例3-1を、譜例3-2のように様々なアーティキュレーションで吹いてみましょう。
タンギングする箇所やスラーの箇所が変わるだけで、面白いことにフィンガリングの感触や音程にまで影響がありますよ。

譜例3-2

譜例3-2

少しむずかしいエクササイズですが、スラスラ歌えて吹けるように鳴るころには、実力が確実に延びているはずです!
それぞれの注意点はTHE TRUMPET vol.6をご覧ください。

 Finally │ おわりに

アレクサンダー・テクニークには、「優れた身体感覚」と「優れた考える力」を育てていくヒントがたくさん含まれています。アレクサンダー・テクニークに基づいたレッスンをオンラインでも行なっておりますので、もしご興味のある方はshinsuke510trp@gmail.com へお気軽にご連絡くださいね。

 

 


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