

トランペットアンサンブルのアルティザン「Bach Artists Japan 匠」インタビュー
日本のクラシックトランペットのトップ奏者5人が集まって結成された「Bach Artists Japan 匠」。2ndアルバムの収録を終え、リリースへ着々と歩みを進めているという情報をキャッチし、インタビューを敢行。新アルバムのマル秘エピソードや、トランペットへの熱い想いを語っていただいた。
トランペットアンサンブルの魅力を発信する新アルバム

Bachにしか出せないサウンド
「Bach Artists Japan 匠」メンバーよりお知らせ

佐藤友紀
東京藝術大学卒業。アカンサス音楽賞受賞。第16回日本管打楽器コンクール第1位。第69回、第72回日本音楽コンクール第2位。第2回リエクサ国際トランペットコンクール入選。第6回フィリップ・ジョーンズ国際コンクールトランペット部門 第3位。東京藝術大学管弦楽研究部非常勤講師(芸大フィルハーモニア)を経て、ドイツ国立ハンブルク音楽演劇大学に留学。これまでに岡田治久、杉木峯夫、福田善亮、エドモンド・コード、ピエール・ティボー、マティアス・ヘフスの各氏に師事。現在、東京交響楽団首席トランペット奏者、シエナ・ウインド・オーケストラ客員契約団員。Bach Artists Japan匠のメンバー。東京藝術大学、洗足学園音楽大学、尚美ミュージックカレッジ専門学校ディプロマ科、各非常勤講師。日本トランペット協会常任理事。ARK BRASS(アークブラス)のコア・メンバーとしても活躍

長谷川智之
北海道函館市生まれ。東京藝術大学音楽学部卒業。これまでにトランペットを杉木峯夫、松田次史、関山幸弘の各氏に師事。第22回日本管打楽器コンクール第2位受賞、第75回日本音楽コンクール第1位受賞、および岩谷賞(聴衆賞)受賞。 NHK-FM「名曲リサイタル」に出演。ソリストとしても、東京フィルハーモニー交響楽団と協奏曲を度々共演している。東京フィルハーモニー交響楽団首席トランペット奏者を経て、現在、NHK交響楽団首席トランペット奏者。2021年11月、初のソロアルバム「Intrada」をMClassicsレーベルよりリリース。また、ブラス・ヘキサゴン、Bach Artists Japan 匠、Brass Code12のメンバーでもあり、室内楽奏者としても活動している。また、洗足学園音楽大学客員教授、愛知県立芸術大学、国立音楽大学、東京音楽大学、各非常勤講師として、後進の指導も行なっている

井上圭
熊本県出身。東京藝術大学卒業。第20回ヤマハ新人演奏会に出演。第75回日本音楽コンクール入選。元名古屋フィルハーモニー交響楽団 首席トランペット奏者。
これまでに名古屋フィルはじめ複数の団体とハイドン、アルチュニアン、トマジなどのコンチェルトを演奏。Bach Artists Japan 匠、Aichi Trumpet Section、トランペットアンサンブルCozy 各メンバー。これまでに市原 彰、本村孝二、津堅直弘、北村源三、杉木峯夫、関山幸弘、野口浩史の各氏に師事。現在、愛知県立芸術大学准教授、名古屋音楽大学非常勤講師

安藤友樹
宮城県石巻市生まれ。東京藝術大学卒業。第16回大曲新人音楽祭コンクール優秀賞。日演連主催のオーディションに合格しアルチュニアンのトランペット協奏曲を仙台フィルハーモニー管弦楽団と共演。2008年〜2016年まで東京フィルハーモニー交響楽団に在籍。トランペットを杉木峯夫氏、津堅直弘氏、森岡正典氏、井川明彦氏に師事。エマーノンブラスクインテット、Brass Code12メンバー。NHK交響楽団トランペット奏者。ARK BRASS(アークブラス)のアソシエイト・プレイヤーとしても活躍

尹千浩(ユン・チョノ)
横浜市生まれ。愛知県立芸術大学音楽学部卒業。在学中、アジアユースオーケストラ、小澤征爾音楽塾、PMFに参加。トランペットを織田準一、佐藤友紀、武内安幸の各氏に師事。その後渡米し、クリーヴランド音楽院にてマイケル・サックス、コルバーン音楽院にてジェームス・ウィルトの両氏に師事。在米中ウエストヴァージニア交響楽団の副首席トランペット奏者、バークレー交響楽団の首席トランペット奏者を歴任し、2015年より読売日本交響楽団トランペット奏者。昭和音楽大学、洗足学園大学各非常勤講師。ARK BRASS(アークブラス)のアソシエイト・プレイヤーとしても活動する
「Bach Artists Japan 匠」メンバー使用楽器(B♭管)

佐藤友紀
〈楽器〉Stradivarius 180ML37 SP
イエローブラス・銀メッキ仕上げ/MLボア/ベル:#37/マウスパイプ:#25
〈マウスピース〉Bach 1½ C
【使用楽器の気に入っているところ】
倍音が豊富なので響きがとても豊かに感じられる楽器です。自分の出したい音色を表現できる楽器なので、ずっと信頼してBachトランペットを使用しています。

長谷川智之
〈楽器〉Elkhart 50th Anniversary37 SP
イエローブラス・銀メッキ仕上げ/MLボア/ベル:#37/マウスパイプ:#25
〈マウスピース〉Bach 1C #24スロート・#24バックボア
【使用楽器の気に入っているところ】
気に入っているというレベルを超えて、身体の一部となっています。音色はもちろんのこと、音楽的な場面やシチュエーションに応じて吹き方を変えるときに、自分のイメージとリンクしてくれるので非常に演奏しやすいです。このような楽器はBachしかありません。

井上圭
〈楽器〉Stradivarius 180ML37 SP
イエローブラス・銀メッキ仕上げ/MLボア/ベル:#37/マウスパイプ:#25
〈マウスピース〉Bach 1½ C カスタマイズ
【使用楽器の気に入っているところ】
Bachらしい個性を持ちつつ、いい意味でクセがなく、自分のやりたい演奏に楽器が近づいてくれるような感覚が感じられる楽器です。

安藤友樹
〈楽器〉Elkhart 50th Anniversary37 SP
イエローブラス・銀メッキ仕上げ/MLボア/ベル:#37/マウスパイプ:#25
〈マウスピース〉Bach 1C #26スロート
【使用楽器の気に入っているところ】
低音パートを吹いている時に、上のパートとオクターブで重ねるときもテンションに負けずに鳴ってくれるのでしっかりついていくことができる楽器です。しっかり音を掴める感覚があるので、すべての音を鳴らし切ることができる楽器です。

尹千浩
〈楽器〉Stradivarius 180ML37 SP
イエローブラス・銀メッキ仕上げ/MLボア/ベル:#37/マウスパイプ:#25
〈マウスピース〉Bach 1X カスタマイズ
【使用楽器の気に入っているところ】
とにかくトランペットらしい音を出せる楽器で、トランペットを吹く醍醐味が詰まった楽器だと思います。いいバランスで個性を出せる素晴らしい楽器だと思っています。
