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第2回吹奏楽みやぎ小編成バンド楽曲研修会

レポート:第2回吹奏楽みやぎ小編成バンド楽曲研修会事務局・佐藤 学

さいごに

2回目の試みで、第1回で物足りなかった部分を掘り下げそうとしたため、盛りだくさんになってしまったかもしれません。次回では、研修と発表のバランス、全体構成を再考してみます。
今回は、出版社と連携して出版前の楽譜を使い新しいスタイル「マルチグレード楽譜」を紹介することができました。小さな研修会だったかもしれませんが、これは大きな成果です。
全国に先駆けて宮城で経験の浅い指導者の方のための指導法を発信できたことは私たちの誇りです。
また、今回は、参加校として石巻桜坂高、迫桜高、登米総合産業高が新しく加わりました。
本番前日には、石巻桜坂高を会場にこの3校で片岡先生による合同講習会も実施することができ、この研修会の広がりを実感しています。今後は、高校だけでなく中学校も参加してもらえるようにしていきたいです。

吹奏楽みやぎ小編成バンド楽曲研修会

片岡先生やブレーン社の鹿野さん、そして趣旨に賛同して一緒に参加してくれた聖和学園高の千浦先生、仙台市工の菊地先生、大河原商業の尾形先生、迫桜の樋口先生、登米総合産業の小松先生、石巻桜坂の小林先生と、各校吹奏楽部の皆さんの協力があって実現することができました。また、フリーペーパーの配布や雑誌記事の引用ではアルソ出版様に、フレックス楽譜の資料をテーヌ商会様に、楽譜の提供ではブレーン社様とロケットミュージック様に、そして広報活動では地元の楽器店のサンリツ楽器様にご協力いただきました。お世話になった皆様にこの場をお借りして、感謝申し上げます。

私の指導する仙台城南高等学校吹奏楽部は、10数名の極小編成です。自虐ネタでしかないのですが、『10年先のことを実践しています』……少子化が進み、極小編成バンドが増える。同じ苦労をする人を一人でも減らしたいのが本音です。最後にプログラム原稿の一部を記載します。
2018年を境に18歳人口が減少し始める『2018年問題』は、スクールバンドの部員減として、現在、もうすでに影響が現れています。また『ブラック部活動』などと、一部に部活動そのものを否定的に扱う動きも現れています。とても残念なことです。子ども達が音楽を通して心を豊かにし、集団活動を通して社会に適応できる人間に育っていく等々、吹奏楽にはたくさんのメリットがあるはずです。これまで培われてきた世界に誇れる日本の吹奏楽を将来に残すためにも、吹奏楽を継続できる環境作りが必要です。「少人数でも演奏できる楽曲」や「経験の浅い指導者の方でも取り組むことのできる楽曲」を紹介することがその一役になれると考えています。

吹奏楽みやぎ小編成バンド楽曲研修会事務局 佐藤 学(仙台城南高等学校吹奏楽部顧問)

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