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お手入れ向上委員会が行く!

wind-i mini8号

楽器の管内お手入れアイテム

 

Q01

原田 クリーニングロッドは、ガーゼやインナークロスを巻きつけて、管の中の汚れや水分を取り除くために使用します。フルート用、ピッコロ用、そして金管楽器用と様々な種類があります。フルート用のクリーニングロッドには、演奏中などにもフルートを分解せずに水分を取ることができるロングタイプもあります。 楽器に合わせた長さや太さのロッドを使用するようにしましょう。ガーゼの巻き方を調整することで、掃除する管の太さに合わせることもある程度は可能です。 油で汚れやすい部分を掃除するガーゼと、水分を拭き取るガーゼやインナークロスを分けて使うのがおすすめです。一度汚れたガーゼを他の部分に使うと、汚れをきれいな部分にわざわざ塗り広げることになってしまいます。

 

Q02

原田 インナークロスの使い方は、基本的にはガーゼと一緒です。マイクロファイバー製なので耐久性が高く、洗っても毛羽立たず、よく水分を吸います。現在はグリスなどが付着することの少ないフルート用のみ販売しています。

クリーニングロッド

 

Q03

原田 クリーニングロッドにしっかりガーゼやインナークロスを巻きつけ、ロッドの先端を露出させないように気をつけましょう。また、太く巻きすぎてしまうと楽器に詰まる原因になります。 また、ガーゼなどを巻く方向と、入れる時、出す時の回転の方向を揃えましょう。逆回転にしてしまうとガーゼがゆるみ、管内に残ってしまう原因になります。それを防ぐ為に、巻いたガーゼの端を手で持っておくようにすると安心です。

クリーニングロッドガーゼの巻き方 Q04

原田 フルート用のクリーニングロッドには必ず末端に線があります。これは飾りではなく、フルートの頭部管の中にある反射板が正確な位置にあるかチェックするためのものです。ロッドを逆向きに入れてみて、この線が唄口の中心にくればOKです。反射板の位置はコルクの伸び縮みによってかなり変化しますが、反射板の位置が変わると、音程や吹き心地に大きな影響を及ぼします。反射板が正しい位置にないときは、頭部管のヘッドスクリューを回して位置を調整しましょう。スクリューが簡単に回る、または、どこまで締めても止まらない場合は、コルクが消耗しているので、楽器店に交換等を依頼しましょう。 また、クリーニングロッドにガーゼを巻いたまま楽器の中に入れてケースにしまう人がいますが、湿ったガーゼを一緒にしまうとケース内の湿度が上がり、タンポが早く劣化してしまいます。水分を取ったガーゼはケースの外、ケースカバーなどにしまうようにしましょう。

ロッドを使った反射板の調整方法 今回紹介した商品

お問い合わせ先
株式会社ヤマハミュージックジャパン
楽器営業本部 商品企画部 教育・アクセサリー企画課
〒108-8568 東京都港区高輪2丁目17-11
TEL : 03-5488-1686
http://jp.yamaha.com/products/musical-instruments/
 

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