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特集!毎日の練習を濃いものに!! 憧れの演奏に近づくためのアドバイス

Wind-i mini 16号 特集

ヴィブラート

ヴィブラート

フルート吹きには必須でもあるヴィブラート。
いざかけようとしても空気が上手くコントロールできない……という人にオススメな練習法をご紹介します。
THE FLUTE が提案! 豊かな表現のために

 フルートの息の使い方は、声楽と似ているとところがあるので、まず「う」と声を出して練習します。(譜例1)
 声でコツを掴んだら、息だけで同じように練習します。(譜例2)
 楽器で音を真っ直ぐ伸ばしてから、強弱をつける。(譜例3)

ヴィブラート
ヴィブラート

アドバイザー:中田裕文

中田裕文
Profile:尚美音楽短期大学卒業後、ドイツのハンブルグ・コンセルヴァトリウムにて学ぶ。5度のリサイタルの他、北ドイツ放送交響楽団首席フルート奏者のW. リッター氏と4度のデュオ・リサイタルを開催。フルートアンサンブル「ムジカ・ヨコハマ」メンバー。コンサートシリーズ「音楽の散歩道」を展開中。編曲も多数手掛け、2014年にサーベル社より「2本のフルートとピアノのためのクラシック・ニューレパートリー Vol.1」を出版。日本フルート協会常任理事。ムジークラウム・フルート教室を主宰。

ヴィブラートをものにしよう 〜『精霊の踊り』で実践!〜

この曲では長く伸ばす音がたくさん出てきますので、これはもう絶対ヴィブラートの練習をして、きれいなヴィブラートをさりげなく、また時に盛り上がり部分では少し意識してはっきりと付けられるようにしましょう。バロック風に吹きたい!という方も、モダン楽器を使っているのでしたらヴィブラートの練習は必修です。たとえ実際に演奏の際に用いないとしても、ヴィブラートができる状態というのは息の支えや用い方を考える上でとても大切ですし、ノンヴィブラートの音色も良くなるからです。ヴィブラートの速さや振幅の幅を変える練習をしましょう。「ゆっくり→速く」、「浅く→深く」を組み合わせて色々なタイプを使い分けられるようにし、最終的には自由にイメージしたヴィブラートが自然に付けられるようにしましょう。ヴィブラートや強弱は練習段階では大げさ過ぎるくらいできるようにしておくとよいでしょう。
精霊の踊り ヴィブラートをうまくかけられない場合は、下記のような練習も行なってみてください。

ヴィブラートの練習

顔の前10cm くらいのところに小さなローソクが何本かあると想像し、その火を軽い息でフッと消す感じです。それをまずは出しやすい音(例えば低音のシの音など)をロングトーンで吹きながら行ないます。 p mpぐらいで行なうとよいでしょう。心電図のような波形をイメージします。アンブシュアやあご、そして身体などは動かさないでください。大切なのは、すぐに元の音量にちゃんと戻すこと。強く息を出すよりは、その後の戻すほうが重要です。この練習をゆっくりからはじめ、少しずつ速めていきます。

(THE FLUTE vol.135より)

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