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Ocarina vol.36

トム・バノップヘム Tom Vanopphem

トム・バノップヘム

Ocarinaブームのきっかけを作ったゲーム「ゼルダの伝説ー時のオカリナ」でOcarinaを知り、やがてOcarinaに魅せられたトム・バノップヘムさん。現在は日本に居を構え、(株)大塚楽器製作所の社員として様々な業務に就き、奏者としても広く活躍している。親しみやすい穏やかな人柄が、日本のOcarina愛好家にも愛される理由だろう。

 

実際にオカリナを始めたのは14歳

Ocarinaを始めたのは「ゼルダの伝説ー時のオカリナ」がきっかけと訊きました。
トム
はい。それが8歳のころです。ベルギーでは特に任天堂のビデオゲームがブームで、ゲーム以外でも「ドラゴンボール」など日本のアニメが人気でした。でもその当時オカリナは、ゲームのなかの架空の楽器と思っていたんです(笑)。実際にオカリナを始めたのは、14歳のころ。インターネットでオカリナが実際にあると知り、アメリカから取り寄せました。
本格的にOcarinaを始めたのはいつごろですか?
トム
最初に買ったシングル管は、あまり良いものではなく、19歳のときフォーカリンクのトリプル管を購入し、面白くなりました。本当はゲームやパソコンの仕事に就きたくて大学に進学したかったのですが、経済的に難しく大学に行けなかったので、音楽に関係のない普通の仕事をしていました。トリプル管を手にしてからは楽しくて毎日吹いていましたね。特に練習という感じではなくて、ゲーム音楽やポップスなど好きな曲を吹いていました
日本に来られたのはいつですか?
トム
6年前です。神戸のオカリナフェスティバルに招待されたのが初めてでした。その前に中国や台湾に行ったことはありましたが、日本にも訪れてみたかったんです。それはオカリナだけではなく、ゲームや刀など日本のものに興味があったので。日本に来る前にイタリアで演奏していたこともあり、そのころから日本人と少しずつコンタクトを取っていました。ベルギー人は観光ビザで日本に3 か月ステイできるので、ビザが切れるころにベルギーに帰って、また日本にくるというのを何度か繰り返しました。外国人が日本で仕事をするのは行政的な難しさがありましたが、日本で何かできないか、1年ぐらいかけて準備をしました。
現在は大塚楽器製作所さんでお仕事をされていますね。
トム
NIGHTオカリナ合奏団の演奏会に行って、田島篤さんから、大塚太郎社長を紹介してもらったのがきっかけです。最初は社員ではなく楽器フェアや様々なイベントでお手伝いさせていただきました。

 

インタビューはさらに続きます。全文は本誌Ocarina Vol.36でお楽しみください。

 

Profile
トム・バノップヘム Tom Vanopphem

1990年ベルギーの首都ブリュッセルで生まれる。1998 年(8歳)のときに、日本のビデオゲーム「ゼルダの伝説ー時のオカリナ」でオカリナを知る。長年「オカリナ」はゲームのなかの仮想の楽器だと思っていたが、実際に存在する楽器と知り感動する。2004年に、初めてのオカリナを手にする。その後、webサイトでオカリナ複数管の演奏を見て、自分も演奏してみたいという思いに駆られ、2009年(19歳)複数管オカリナの演奏に取り組み始める。それまで楽器経験がなかったものの、猛練習で音楽知識、演奏力の向上に努めた。イタリア、オーストリア、ギリシャ、中国、台湾など様々な国に赴き、演奏経験を積むとともに、多くの国々で称賛を受けた。神戸で開催されたコンサートに招待され、かねてより夢であった日本を訪れることとなった。短期的な滞在の予定だったが、日本の文化や景色、人々の優しさに触れ、日本にとどまることを決意。現在に至る。





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