THE SAX vol.108│Disc Review【CLASSIC】

「Santolina」野口紗矢香

Santolina

「Santolina」野口紗矢香

【NAT21141】¥2,970
N.A.T
[演奏]野口紗矢香(Sax)、川岸麻理(Pf)
[収録曲]エミー・クアート:アルト・サクソフォーンとピアノのための『ライト・オブ・ソティス』、イベール/マルセル・ミュール編:物語、J.S.バッハ/野口紗矢香編:アリオーソ、ムチンスキー:アルト・サクソフォーンとピアノのためのソナタ Op.29、リンチ:アルト・サクソフォーンとピアノのための『イン・アルカディア』、橋川 亮:アルト・サクソフォーンとピアノのための奇想曲『温もりの風』

 

東京音楽大学を卒業後、東京ミュージック&メディアアーツ尚美コンセルヴァトワール ディプロマ科修了し、現在はサクソフォーンとピアノの音楽集団「D-SAX」やソロ、室内楽、吹奏楽、オーケストラなどで活躍している野口紗矢香。
デビューアルバムとなる本作は、自身が影響を受けたアメリカ作品を中心にイベールやバッハなどを収録。初レコーディングとなるリンチ、橋川亮の委嘱作品も注目となっている。透明感のある音色、温かみのある音色など多彩な音色は聴く者を魅了する。ピアニスト川岸麻理とのアンサンブルも絶妙だ。クラシカル作品の様々な魅力を楽しめる本作は、色彩豊かな作品が静穏におさまる宝石箱のような1枚。

 

サックス