「吹奏楽燦選ライヴ~保科洋:交響曲第3番」東京佼成ウインドオーケストラ

THE SAX vol.108│Disc Review【WIND MUSIC】
吹奏楽燦選ライヴ

「吹奏楽燦選ライヴ~保科洋:交響曲第3番」東京佼成ウインドオーケストラ

【COCQ-85574】¥2,750
日本コロムビア
[演奏]東京佼成ウインドオーケストラ、大井剛史(Cond)
[収録曲]酒井健治:デチューン、高昌帥:吹奏楽のための協奏曲、芳賀傑:水面に映る芳賀傑グラデーションの空、保科洋:吹奏楽のための交響曲 第3番

 

東京佼成ウインドオーケストラ(TKWO)の定期演奏会の中から、吹奏楽オリジナル作品の選りすぐりの名演を収録する「吹奏楽燦選ライヴ」シリーズの最新作は、保科洋の交響曲を中心とした一枚。保科の交響曲第3番は、TKWOが創立60周年を迎えた2020年の定期演奏会のために委嘱した作品。保科は依頼のあった年に脳出血で倒れ「交響曲という大曲が書ききれるのか、正直な所、全く自身がありませんでした」とライナーノーツに記している。病を乗り越え、84歳で書きあげた交響曲は、大井の見事なタクトとTKWOのダイナミックかつ歌心あふれる演奏。名演として後世に語り継がれる作品になるだろう。