サックス記事 病との闘いで大きな決断をした名ジャズアルト奏者による魂のライブが音盤&映像化!
  サックス記事 病との闘いで大きな決断をした名ジャズアルト奏者による魂のライブが音盤&映像化!
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THE SAX vol.124 Interview┃多田誠司

病との闘いで大きな決断をした名ジャズアルト奏者による魂のライブが音盤&映像化!

ARTIST

ジャズファンおよびサックスファンなら当然ご存じであろう、昨2025年10月に飛び込んできた衝撃的なニュース。 日本を代表するジャズアルトの名手である多田誠司氏が、下咽頭癌ステージ4の診断を受け癌の摘出手術を選択。 それに伴い声と楽器を吹く能力を失ってしまうという俄かには信じたくないような知らせだった。が、病にも前向きに立ち向かう本人は 手術前のひと月に怒涛のライブスケジュールを敢行。立ち見が出るほど満員となった各地の会場で渾身のステージを繰り広げた。 そして、すべてのライブを11月末に終えて一週間後に手術を控えるタイミングで、 現在の心境とこれまでの音楽人生について多田氏が語ってくれた。
インタビュー・文:原田和典/取材協力:スタジオトライブレコーズ

病気発見から手術決意に至る経緯

実家のある香川で精密検査をして結果が分かったのが9月末でした。東京でなければ治療が難しいということで、東京科学大学の先生を紹介していただいて、10月10日に初めてお会いしました。僕は、抗がん剤と放射線治療で苦しい思いをして、あげくのはてに手術というよりは、楽器を吹けなくなることを覚悟したうえで早く手術をしたいと考えました。仮にこの先数カ月、演奏できる期間が延びたとしても、結局は吹けなくなるのであれば……。
10月の上旬、朝起きると声が出なかったんです。時間が経つにつれてなんとか声が出てくる感じで、楽器を吹くのもけっこう喉に負担がかかってしんどかった。10月23日に先生に会った時に伝えたのは、11月26日の目黒ブルース・アレイ・ジャパンの「秋のタダセイ祭2025」だけは絶対にやりたいということ。そこで「PS-1」という飲む抗がん剤を2週間やって、1週間空けて、また2週間やってという感じで、それを始めたら朝から声が出て、楽器も平気に演奏できるようになりました。呼吸には気を付けなければならないところもありますが、それで1か月持たせた感じですね。11月26日のライブまでをやり切るための応急処置です。

 
 

次ページにインタビュー続く
・11月いっぱい続いた多くのライブでのエピソード
・サックス奏者としての歩みを振り返って
・Triarchy(トライアーキー)の一体感
・フィル・ウッズの衝撃
・ライブCD&DVDの発表と

CD information
 

「My Life 〜Last Live at BLUES ALLEY JAPAN」

4月15日発売 Studio-TLive Records
CD 【STLR-029】¥3,300(税込)
LP 【STLR-030】¥4,950(税込)
DVD 【STLR-031】(2枚組)¥3,960(税込)
[演奏] 多田誠司 The QUARTET:多田誠司(As,Fl)、松本茜(Pf)、井上陽介(Bass)、大坂昌彦(Ds)
[曲目] Workout!!/Home,Sweet Home/T&T/Warm Woods/Jackieeee!!
[DVD収録曲(予定)]
<Disc1> Workout!!/Home, Sweet Home/T&T/Warm Woods/Jackieeee!!
<Disc2>(開始前にスペシャルゲスト本田雅人とのDUO)There Will Never Be Another You/(ゲスト向井滋春(Tb)参加)ABU-SIMBEL/The Life Resumed/Someone To Watch Over Me/Black Rock/In A Sentimental Mood

 
 
 

「TriarchyII 〜Last Live at Birdland」

4月15日発売  Studio-TLive Records
CD 【STLR-028】¥3,300(税込)
DVD 【STLR-032】(2枚組)¥3,960(税込)
[演奏] 多田誠司 Triarchy:多田誠司(As,Fl,Vo)、菊池太光(Pf)、楠井五月(Bass)、大坂昌彦(Ds)
[曲目] Taddy’s Bright/Riverside Memories/Don’t Cry Over Split Milk/A House Is Not A Home/Lily On The Hill/My Funny Valentine
[DVD収録曲(予定)]
<Disc1> Taddy's Bright、Don't Cry Over Spilt Milk、Home Sweet Home、A House Is Not A Home、Black Rock
<Disc2> Who Cares/Riverside Memories/If I Should Lose You/Warm Woods/Lily On The Hill

LIVE information

Taddy’s 66th Birthday Live
DVD「My Life」上映会&「TriarchyⅡ発売記念ライブ」開催決定!


[日程]5月6日(水・祝)
[会場]目黒ブルース・アレイ・ジャパン
※詳細はBlue Alley Japan ホームページほか参照

 
 

●PROFILE
多田誠司
Seiji Tada

1960年、香川県高松市生まれ。岡山大学入学と同時にJAZZ研究会に入部。20歳の時アルトサックスに転向する。大学卒業後、就職のため地元の高松に戻り、セミプロの立場で中四国・京阪神のライブハウスで活動。しかしJAZZへの情熱を捨て切れず1988年に上京。都内ライブハウスで活動を開始する。以後、日本ジャズ維新ジャム、大⻄順子グループ、日野元彦グループ、日野皓正グループの一員として活動し高い評価を得る。一方で1997年 6月、待望の初リーダー作「THE GIG」を皮切りに自己のアルバムも14枚リリースしている。近年はリーダーバンドとして「Triarchy」を率いる他、「TEAM TUCKS」「田口理恵Special Sextet」 井上智(Guit)とのデュオ、松本茜(Pf)とのデュオなど、多方面で活動。また、教育活動にも力を入れており洗足音楽大学などで精力的にアマチュアミュージシャンたちの指導を行なっている。

 
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