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春の特別講座 今日から始めよう! 忙しい人のための“これだけはやっておきたい”基礎練習

THE SAX vol.88

 THE SAX88号「春の特別講座」では、今年こそは基礎力をあげたい! と思っている読者の方々のために、忙しい人でも取り入れられる基礎力アップのための練習方法を、第一線で活躍中のサックスプレイヤーお二人に、今回特別に伝授してもらいました。クラシック編では、3月24日にアルバム「ロンド・カプリチオーソ」をリリースした塙 美里さん、ジャズ編では3月10日にアルバム「Workout!!」をリリースした多田誠司さんがレクチャーしています。


\クラシック編/

練習で一番大切なことは、「練習の目的を明確に持つこと」ではないでしょうか。短時間とは言え、はっきりした目的があればその練習は身になるはずです。逆に目的がないのにだらだらと長時間やっていてもただ疲労するだけで集中力も途切れてしまいます。それが小さな理由であれ、瞬間的に考え取り組むことが上達の第一歩に繋がるでしょう。フィギュアスケートの羽生選手の名言ですが、「芸術は絶対的な技術力に基づくもの」。妙に納得してしまいます。たとえ日々短時間の練習でも、基礎技術は何よりの戦力になるでしょう。(解説:塙 美里)

《THE SAX vol.88 掲載項目》⇒掲載誌はこちら
◎ロングトーン……音色を整え、音を紡ぐための練習(譜例&解説付)
◎時間がないときにオススメの方法……ロングトーンをしないで安定した息の柱をゲット!(便利なグッズの紹介)
◎ヴィブラート……表現に幅を持たせるための練習(譜例&解説付)
◎スケール&フィンガリング……息の流れと指の動きをリンクさせる練習(教則本の紹介&チェック方法)
◎塙流!フィンガリングトレーニング……左手首を柔軟に演奏するためのエチュードでサイドキィと普通のキィの連結を鍛える練習法(譜例&解説付)

 

profile
塙 美里(はなわみさと)

ソロコンサートサクソフォニスト。前田記念奨学生奨学金を授与され渡仏。U.F.A.M国際音楽コンクール室内楽部門を審査員全員一致の第1位で優勝を始め、海外の様々なコンクールで入賞。フランス国立セルジー・ポントワーズ音楽院をサクソフォン科、室内楽科、共に最優秀の成績で卒業。カンブレ音楽院最高課程を審査員満場一致の称賛付きの首席で卒業。パリ13区モーリス・ラヴェル音楽院室内楽科で研鑽を積む。カンブレ音楽院教授ジュリアン・プティ氏の助手を務める。これまでにサクソフォンを原博巳、ジャン=イヴ・フルモー、ジュリアン・プティ、クリスチャン・ヴィルトゥ、ベアトリス・レイベル女史、ヴァンサン・ダヴィッド、パリ管弦楽団首席フルート奏者ヴァンサン・リュカの各氏に師事。 現在は自身の企画コンサート「パリの屋根裏部屋」、独創的なテーマによるソロリサイタルを軸に国内のみにとどまらずヨーロッパ、アメリカ、アジア各国でも演奏活動を継続的に行っている。「エディット・ピアフを讃えて」、「ロンド・カプリチオーソ」をリリース。現在、尚美ミュージックカレッジ専門学校コンセルヴァトアールディプロマ科講師。
http://misatosax.wixsite.com/misatosax-

 


\ジャズ編/

■アマチュアのジャズ・サックス奏者の基礎練習について
基本的な基礎練習において、ジャズとクラシックに特別な違いはありません。楽器の基礎力を上げるという点においては、同じものを使用してもいいと思います。ただし、ジャズ奏者にとっての基礎練習というのは、指の訓練のみを意味するのではなく、すべてアドリブのための素材とするための基礎練習だということを最初に頭に入れておいてください。でないと、せっかくの日々の練習が無駄になってしまいますよ!
コードというのは三度の音程で積み重ねられていますね?ということは、あらゆる三度音程を練習しておけば、たいていのコードに対応できるというkとです。そしてそれを反射神経のレベルでできるようにしなければなりません。そうなるためには、まずはあえて譜面を見て、音列とコードネームを運指をリンクさせなければなりません。地味な作業のようですが、結局それが一番の近道なのです。僕達プロ奏者ですら、最後に頼るのはコードトーンだったりしますから。少なくとも僕の日々の練習は、こういうものばかりです。ぜひトライしてみてください!(もちろんスケール練習も重要ですが、同じコードネームでも使用するスケールが変わる場合があるスケールより、普遍的なコードトーンをまず確実に攻略することを優先するため、あえてスケールに関しては省略しましたのでご了承ください。)(解説:多田誠司)

《THE SAX vol.88 掲載内容》⇒掲載誌はこちら
●三和音
◎Major Triad(メジャー・トライアド)……コードの基礎となる長調の三和音(譜例&解説付)
◎Minor Traiad(マイナー・トライアド)……単調の三和音(譜例&解説付)

●四和音……三つのコードタイプを練習(譜例付)
◎Major 7 Chord(メジャー・セブン・コード)
◎Minor 7 Chord(マイナー・セブン・コード)
◎Dominant 7 Chord(ドミナント・セブン・コード)

●ダイアトニック・コード……Diatonic Scale(ダイアトニック・スケール)上にできるコード(譜例付)
◎Major Diatonic Chord(メジャー・ダイアトニック・コード)
◎Minor Diatonic Chord(マイナー・ダイアトニック・コード)

 

profile
多田誠司(ただせいじ)

1960年、香川県高松市生まれ。岡山大学入学と同時にJAZZ研究会に入部。20才の時Alto Saxに転向する。大学卒業後、就職のため地元に帰り、セミプロの立場で中四国・京阪神のライブハウスで活動するが、JAZZへの情熱を捨て切れず、1988年上京。都内ライブハウスで活動を開始する。1990年に村田浩(Tp)&The BOP BAND、1993年末には、キングレコード主催、『日本ジャズ維新ジャム』のレコーディングに参加。以後も、猪俣猛、大西順子、日野皓正、佐藤允彦、Phil Woodsなど国内外のトップミュージシャンとの共演を経て、現在では自身のバンドを中心にアルバム制作、ライブツアーなど精力的な活動を続けている。また演奏活動の他、洗足学園音楽大学などで後進の育成にも力を入れている。
http://www.tadasei.net/

 

(多田誠司氏による「Ⅱ-Ⅴ-Ⅰの簡単なフレーズ集」、「G7(♭9)で簡単にドミナントモーションを表現するフレーズ例」は、次ページへ)

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