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ニューヨーク録音による新作を放つ日本ジャズ界の英雄 多田誠司インタビュー

THE SAX vol.88 Live Report & Interview

日本を代表するジャズアルト奏者 多田誠司による毎年恒例の「春のタダセイ祭り」2018年版は、新作「Workout!!」のお披露目とホワイトデイを兼ねて、今年もモーションブルー横浜で盛大に行なわれた。N.Y.の収録メンバーに代わるこの日のトリオは、松本 茜(Pf)、伊藤勇司(Bass)、大坂昌彦(Ds)。そしてゲストに人気ギタリスト井上銘を迎え、日本ジャズシーンの先鋭が集結した形でまさにスペシャルな一夜となった。この日(3/14)を皮切りに、全国各地で公演がスタートする。

多田誠司
2018年3月14日(水)@モーションブルー横浜で行なわれた「春のタダセイ祭り」

多田誠司
2ndステージでは人気ギタリスト井上 銘氏をゲストに迎えて

多田誠司
熱演を繰り広げる多田誠司氏

 


リリース記念ツアー・スケジュール
Workout Quartet:
多田誠司(As,Fl,Alto Fl)、松本 茜(Pf)、伊藤勇司(Bass)横山和明(Ds)、大坂昌彦(Ds★3/14,4/6,5/19)
4/6(金)六本木alfie(03-3479-2037)
4/28(土)蕨Our Delight(048-446-6680)
5/1(火)豊橋コティ(0532-52-9117)
5/2(水)名古屋ジャズ・イン・ラブリー (052-951-6085)
5/3(木)大阪ミスターケリーズ(06-6342-5821)
5/5,6(土日)高松Music blue festival
5/7(月)松山(089-945-9512)
5/8(火)博多 New Combo(092-712-7809)
5/9(水)鹿児島 明日の地図(099-227-0080)
5/10(木)熊本 キープCIB(096-355-1001)
5/12(土)松江 バースデー(0852-21-0120)
5/13(日)岡山 SOHO(086-238-0404)
5/14(月)徳島 Swing(088-622-9669)
5/15(火)高松 スピークロウ(087-837-0777)
5/19(土)『多田誠司バースデーライブ』御茶ノ水NARU(03-3291-2321)
6/1(金)金沢 リバーサイド(076-216-5622)
6/2(土)長岡 クックテールくぼた(0258-36-3055)
6/3(日)新潟 ジャズフラッシュ(025-114-4518)
6/4(月)山形 ノイジーダック(023-633-6506)
6/5(火)仙台 リラクシン(022-223-1106)
6/12(日)水戸ガールトーク(029-225-0050)

 


インタビュー

日本を代表するジャズアルト奏者、多田誠司が放つ久しぶりとなるソロ・プロジェクト第二弾は、ニューヨークのミュージシャンたちとの共演盤。THE SAX88号では、現地でのレコーディングの様子や完成の手応えを余すところなく語っていただいた。
(インタビュア&文:熊谷美広)

 

2013年の共演から生まれた漠然とした夢

――
ニュー・アルバム「Work Out!!」は、ニューヨークのミュージシャンたちとのレコーディングですが、このアルバムを制作することになった経緯は?
多田
僕のアルバム作りの基本的な姿勢は、レギュラー・ユニットの活動の断面を切り取って、その時はこうなんだ、今はこういうことをやっている、というのを記録するというものなんです。だからニューヨークに行って、この人たちと一緒に作りたい、というのも特になくて。
2011年と2013年に“富士通コンコード・ジャズ・フェスティバル”に参加させていただいたのですが、その時に共演したのが、どちらもルイス・ナッシュ(ds)のトリオで、ベースがピーター・ワシントンでピアノがリニー・ロスネスだったんです。その時に、このリズム・セクションはハンパないなというか、彼らは自分とほぼ同世代で、1990年代に僕が東京に出てきて活動を始めた頃にはすでに若手のスターだったし、こんな人たちと一緒にやることなんて一生ないだろうなって思っていたんです。でもその時に初めて共演できて、すごく仲良くなってお褒めいただいた。それで、この人たちともできるのかもと初めて思うようになって、いつかこのトリオでレコーディングしたいと、漠然とした夢が生まれました。
――
その夢を、今叶えたということですね。
多田
ただ、予算的な面などもあって、まず無理だろうと思っていたんです。ただ今回、幸運にもチャンスをいただけて、ニューヨークでレコーディングができることになりました。それでルイスに相談して、彼のトリオとやれることになったんですけど、僕がニューヨークに発つ3日前に、ルイスの身内に不幸があって、レコーディングに参加できなくなってしまったんです。それで彼がケニー・ワシントン(ds)を推薦してくれました。ルイスとできなかったのは残念だったけど、ケニーも素晴らしかったです。

 

(続く)

・自分の原点に戻って選曲

・小細工をやめて自分に正直に演奏したかった

・今回の使用楽器

 

 

プロフィール
多田誠司

1960年、香川県高松市生まれ。岡山大学入学と同時にJAZZ研究会に入部。20才の時Alto Saxに転向する。大学卒業後、就職のため地元に帰り、セミプロの立場で中四国・京阪神のライブハウスで活動するが、JAZZへの情熱を捨て切れず、1988年上京。都内ライブハウスで活動を開始する。1990年に村田浩(Tp)&The BOP BAND、1993年末には、キングレコード主催、『日本ジャズ維新ジャム』のレコーディングに参加。以後も、猪俣猛、大西順子、日野皓正、佐藤允彦、Phil Woodsなど国内外のトップミュージシャンとの共演を経て、現在では自身のバンドを中心にアルバム制作、ライブツアーなど精力的な活動を続けている。また演奏活動の他、洗足学園音楽大学などで後進の育成にも力を入れている。

 


CD information

Workout!!

Workout!!ワークアウト!!
【STLR-018】3,000円(税抜)
[発売元]株式会社ラルゴ音楽企画(Eコマースにて直販中)
[曲目]①Workout:Seiji Tada  ②On The Trail:Ferde Grofé  ③Autumn In New York:Vernon Duke  ④Segment:Charlie Parker  ⑤Con Alma:Dizzy Gillespie  ⑥Play In The Room:Seiji Tada  ⑦O Grande Amor:Antonio Carlos Jobim  ⑧Black Rock:Seiji Tada
[演奏]多田誠司(As, Fl, Alto Fl)、リニー・ロスネス(Pf)、ピーター・ワシントン(Bass)、ケニー・ワシントン(Ds)

 



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