サックス記事
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生誕70年を記念したベスト・ワークス集が完成! マイケル・ブレッカー

Best of MICHAEL BRECKER Works THE SAX vol.98

2007年1月13日に57歳の若さで惜しまれつつこの世を去ったマイケル・ブレッカー。
存命であれば今年で70歳を迎えているはずだった。
そんなメモリアル・イヤーに、この不世出のサックス・ヒーローが残した名演を厳選収録したコンピレーション・アルバムのリリースが決まった。その豪華2枚組CD「ベスト・オブ・マイケル・ブレッカー・ワークス」の聴きどころを紹介していこう。(文:熊谷美広)

在籍したバンドでの演奏から歌ものセッションでの名演までを網羅

圧倒的なテクニック、強烈なドライヴ感、クリエイティヴなフレージング、そして一聴して彼だとわかる独特の音色によって、1970年代以降のテナーサックス・シーンに革命を起こした天才マイケル・ブレッカー。彼が2007年1月13日に白血病のためこの世を去ってから13年が経とうとしているが、その輝きはまったく色褪せていない。そして今年2019年は彼の生誕70周年にあたるが、それを記念して、彼の名演を集めたCD2枚組「ベスト・オブ・マイケル・ブレッカー・ワークス」が11月27日にリリースされる。
この2枚組CDは、[Disc1]は彼がリーダー、もしくはリーダー格として参加したセッションを中心に選曲されており、[Disc2]は様々なジャンルのアーティストの作品に参加した、セッション・ミュージシャンとしての一面にスポットを当てたような内容になっている。まさにマイケル・ブレッカーというテナーサックス奏者の様々な演奏と表情がタップリと堪能できるベスト・アルバムだ。また実兄のランディ・ブレッカー(Tp)のコメントなども掲載されている。

 

プロフィール
MICHAEL BRECKER(マイケル・ブレッカー)

1949年3月29日米国ペンシルヴァニア州フィラデルフィア生まれ。ニューヨークに進出後、伝説的なアルバム「ホワイト・エレファント」のセッションに参加。またスタジオ・ワークで数多く名演を残し、フュージョン・テナーの第一人者として知られる存在となる。75年、実兄ランディ・ブレッカーとともに“ブレッカー・ブラザーズ”を結成。ジャズ、ファンク、ロックの要素を取り入れた革新的なサウンドを確立。90年代からはストレート・アヘッドなアコースティック・ジャズを展開し、シーンの最重要人物となった。スタジオ・ミュージシャンやツアー・メンバーとしての活動も幅広く、特にスタジオ・ミュージシャンとしては、そのジャンルを問わない音楽性やテクニックから、いわゆるファファースト・コール・ミュージシャンとして活躍。ジョン・レノン、ポール・サイモン、アート・ガーファンクル、ジェームス・テイラー、ダイアー・ストレイツ、フランク・ザッパなど、関わった録音は多岐にわたり、その数は千枚を軽く上回るとされる。日本でも渡辺香津美、小曽根真らジャズ・ミュージシャンから野口五郎、SMAP、吉田美和、CHAKA、古内東子など様々なアーティストのアルバムに参加している。2005年より骨髄異形成症候群を患い、07年1月13日、白血病のためニューヨークで死去。享年57。

CD Information

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Best of MICHAEL BRECKER Works / ベスト・オブ・マイケル・ブレッカー・ワークス
ユソニー・ミュージック 【SICJ-30017〜18】¥2,500(税別)

[収録曲]
<DISC 1>
01.サム・スカンク・ファンク/ブレッカー・ブラザーズ
02.ストラップハンギン/ブレッカー・ブラザーズ
03.ナイト・フライト/ブレッカー・ブラザーズ
04.ロックス/深町純&ニューヨーク・オールスターズ
05.ニューヨーク/ドリームス
06.プールズ/ドン・グロルニック
07.アップタウン・エド/アリスタ・オール・スターズ
08.ノット・エチオピア/ステップス
09.ソング・フォー・ビルバオ/マイケル・ブレッカー
10.神々の出現そして不在(パート1)/マイケル・ブレッカー&クラウス・オガーマン
<DISC 2>
01.スターバースト/スパイロ・ジャイラ
02.タイム・リミット/カシオペア
03.時の流れに/ポール・サイモン
04.セイム・オールド・ソング・アンド・ダンス /エアロスミス
05.ダブル・スタッフ/アル・フォスター
06.アイ・オーヴァー・オータム/スティーヴ・カーン
07.斜陽(REFLECTION)/吉田美奈子
08.マネー/ローラ・ニーロ
09.ユー・ビロング・トゥ・ミー/カーリー・サイモン
10.ジャイアント・ステップス/ボブ・ミンツァー
11.マイ・ワン・アンド・オンリー・ラヴ/笠井紀美子
12.コンダ・ジャネア/リチャード・ボナ
13.アイム・ソーリー/マイク・マイニエリ

次ページ
・[Disc1]にはブレッカーズはもちろん、ステップスやドリームスなどなど
・[Disc2]には日本のアーティストを含むロック・ポップス系との共演も

登場するアーティスト

1949年3月29日生まれ。兄のランディ・ブレッカー(Tp)と組んだブレッカー・ブラザーズで70年代にセンセーショナルな話題を巻き起こす。以来、フュージョン・シーンの最前線で活躍する一方、多数のポップス系アーティストと共演を重ねる。87年に初リーダー作『マイケル・ブレッカー』を発表。80年代以降はコルトレーン派のテナー奏者としてストレート・アヘッドなプレイでも実力を発揮。人気、実力ともに現在ナンバー・ワン。2001年発表の『ニアネス・オブ・ユー:ザ・バラード・ブック』(UCCV-1018)では、バラードを叙情味溢れたプレイで披露した。グラミー賞8度受賞。2007年1月13日、急性白血病により死去。

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