トランペット記事 日本最強の兄弟フロント2管で新作を完成させた岡崎好朗
  トランペット記事 日本最強の兄弟フロント2管で新作を完成させた岡崎好朗
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THE TRUMPET vol.18

日本最強の兄弟フロント2管で新作を完成させた岡崎好朗

ARTIST

ともに1990年代から活動を開始した岡崎好朗(Tp,Flh)と岡崎正典(Ts,Ss,Cl)の兄弟によるOkazaki Brothers。それぞれのソロ活動を展開する傍ら、小曽根真No Name Horsesや守屋純子 オーケストラの中心メンバーとしても活躍するふたりが、Okazaki Brothersとしては約20年ぶりとなるアルバム「Blood But Blues」を発表した。小曽根真(Pf)が新たに立ち上げた新レーベル Mo-Zone の第3弾となる同作は、小曽根自らがプロデュースとピアノを担当し、No Name Horsesの同僚である小川晋平(Bass)と高橋信之介(Ds)が参加。モダン・ジャズの馥郁たる薫りに溢れたアルバムについてトランぺッターの岡崎好朗に詳しく聞いた。
インタビュー・文:早田和音/取材協力:ユニバーサル ミュージック合同会社

昔ながらのスタイルで録音しモダンジャズの薫りがたっぷりのサウンドに

―
このたび発表された「Blood But Blues」は岡崎さんにとって7年ぶり、Okazaki Brothersでの録音は23年ぶりとなる待望のアルバムです。最初にプロジェクトがスタートしたきっかけをお聞かせください。
岡崎
レコーディングをしたのは2024年10月ですが、そもそものきっかけとなると、その数年前だったと思います。僕がずっとやらせてもらっている“小曽根真No Name Horses”(以下NNH)というビッグバンドがあるのですが、そのツアーの時によく小曽根さんから、“僕のプロデュースでOkazaki Brothers のアルバムをレコーディングしようよ!”って言っていただいていました。ですが、ご存じのように小曽根さんは猛烈に忙しいスケジュールを抱えていらっしゃいますから……僕も、先の話になるだろうなとのんびり構えていたんですね。
―
急に話が進んだわけですか?
岡崎
そうです。2024年8月のNNHのツアー中に小曽根さんが、“それじゃあ、年内にレコーディングをするから。そのためのスケジュール合わせをしよう”と。そうしたところ、小曽根さん、弟の(岡崎)正典、小川晋平くん、高橋信之介くんも10月だったらできるということになって。いざ決まったら2か月後にレコーディング(笑)。すぐに作曲も含めた準備に入りました。
―
作曲の準備が大変だったのでは?
岡崎
それは大丈夫でした。最初に小曽根さんから提案された時に、“ぜんぶオリジナル曲で行こう!”と言われてたので、数曲は用意していましたし。それと、もともと僕は、何か特別なコンサートやレコーディングの予定が入ってから、そのために曲を書くというタイプなので。そこから書き足していきました。
―
どのようなコンセプトで書き進め、レコーディングに臨まれたのですか?
岡崎
僕自身が、メロディが強くスウィングする感じの曲が好きなので、このアルバムでもそこは大切にしました。それからリズム面でのバラエティ感が出るようにということも意識しました。レコーディングのほうも、事前にメンバーに譜面を送っていたのでとてもスムーズでしたね。2日間スタジオを取っていましたけど、1日目でほぼ録れていたと思います。みんなでスタジオに入って、“少しずつやっていきましょう”と。1回テーマを軽く合わせてみて、“じゃあ、録りましょう”という流れです。それをダイレクト2チャンネルで録音。すべて昔ながらのスタイルではありますが、このアルバムのような音楽にはこのやり方が一番。おかげさまでモダンジャズの薫りがたっぷりのサウンドに仕上げることができました。

 

次のページへ続く
・トランペットでメロディを書いてからピアノでコードを付ける独特な作曲法
・ジャズ演奏におけるフレイジングを豊かにするための練習法とは!?

 
 

岡崎好朗
1971年4月27日生まれ。東京都江東区出身。12歳からトランペットを始め、中学生のときに観た映画「ベニーグッドマン物語」に影響されジャズを聴き始める。17歳からジャズを演奏し始め、五嵐一生、村田浩に師事する。1990年夏に Berklee In Japanセミナーに参加し奨学金を獲得して、1991年9月にボストンのバークリー音楽大学に留学。1994年、同校パフォーマンス科を卒業。2003年8月21日に、自己のクインテット“OKAZAKI BROTHERS”で、デビュー・アルバム「HANK'S MOOD」を発売。2005年5月よりニューヨークに拠点を移し、同年12月にアーティスト・ビザを取得。渡米中は現地の数々のジャズ・クラブで演奏し、ミンガス・ビッグ・バンド、ミンガス・ダイナスティ、ヴァレリー・ポノマレフ・ビッグ・バンド、小曽根真No Name Horses等で活躍。2008年9月、ニューヨークから東京に拠点を戻し、ライヴ、コンサート、レコーディングなどで活躍中。昭和音楽大学非常勤講師、国立音楽大学非常勤講師。
[使用楽器]
トランペット:楽器=Yamaha YTR-8335G/マウスピース=Bach 1½C
フリューゲルホルン:楽器=Yamaha YFH-8310ZG/マウスピース=Bruno Tilz 1½CFL

 
CD & LP Information
 

「Blood But Blues」 Okazaki Brothers
【UCCJ-2254】¥3,520(税込) ユニバーサル ミュージック
[演奏]岡崎好朗(Tp)、岡崎正典(Ts,Cl)、小曽根真(Pf)、小川晋平(Bass)、高橋信之介(Ds)
[曲目]Gotta Decent Shoes?、The Dragon Flies、10-6-12、The Sun Set Over The Horizon、Theme For Z、L'Hirondelle、Great Cold、Sheriff、Long Way Home、Ralph Peterson、Awkward Beauty、Dream Hunter

 
Concert Information

「Blood But Blues」発売記念ライヴ
4月7日(火)新宿·ピットイン
4月9日(木)お茶の水·NARU
4月16日(木)渋谷·ボディ&ソウル
6月10日(水)丸の内·コットンクラブ

 
 

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