トランペット記事 ドイツから洗練のトランペット&ヴォーカルで 世界を魅了する貴公子
  トランペット記事 ドイツから洗練のトランペット&ヴォーカルで 世界を魅了する貴公子
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THE TRUMPET vol.18

ドイツから洗練のトランペット&ヴォーカルで 世界を魅了する貴公子

ARTIST

1993年のソロ・デビューから端正なトランペットと甘美な歌声でチェット・ベイカーの再来とも謳われ、以後ヨーロッパNo.1のトランペッターとしてジャズ界に確固たる地位を築いたティル・ブレナー。ジャンルの枠を超えて映画音楽やポップスからクラシックまでのフィールドでも活躍してきた現代のトランペット界を代表するスーパースターの一人だ。
そんな彼がマイルス・デイヴィス生誕100年を祝う特別編成のバンドでブルーノート東京に登場!本誌初登場となるインタビューが実現した!!

インタビュー・文:櫻井隆章/取材協力:ブルーノート東京

マイルス・トリビュート・バンドの成り立ちと活動の状況について

マイルス・デイヴィスのグループに22歳で抜擢され、数枚のアルバムに参加。どころかマイルスの復活にも貢献したサックス奏者、ビル・エヴァンスがリーダーとなったマイルス・デイヴィスのトリビュート・バンド、ビル・エヴァンス&ヴァンスバンド・オールスターズが来日し、ブルーノート東京のステージを踏んだ。そのバンドのトランぺッター、従ってマイルス役を務めるドイツ人トランぺット奏者、ティル・ブレナーに話を聞いた。

まず、このバンドがいつから始まったのか、教えてください。
ティル・ブレナー(TB)
もう数年前になるんじゃないかな? 僕は、このバンドのヨーロッパ・バージョンから参加したんだよ。結構、メンバーを変えてプレイしてきたプロジェクトで、ずっとビル(・エヴァンス)がリーダーで、僕はハンガリーで行なわれたバージョンに参加したりしたね。演奏する場所で、現地のメンバーを入れたりとかしてきたんだ。アメリカでは、トランペットにランディ・ブレッカーが参加したり、ドラマーがデイヴ・ウェックルだったりしたこともあったよ。
今回の、このメンバーでの演奏は?
TB
ある意味では、今回のメンバーは再結成なんだ。僕たちは何回かこのメンバーでプレイしてきて、今回の日本での演奏に備えて若干のリハーサルも行なったよ。ただ、メンバーのみんなが住んでいる場所がバラバラでね(笑)。ピアノのラッセル・フェランテは西海岸だし、ベースのジェイムス・ジナスとドラムのキース・カーロックは東海岸だし。
ビル・エヴァンスもニューヨークでしょ?
TB
いや、彼は今はナッシュヴィルに住んでいるんだ。まぁ、今どきのリハーサルは、リモートができたり、データを送り合ったりと、色々な方法があるからね。便利な世の中になったよ。僕は、ドイツのベルリンの近くの街に住んでるんだけどね。

こう語る彼は、実に流暢な英語を操る。とても多弁で、良く笑う人でもある。

次のページへ続く
・幅広いジャンルにまたがる自身のこれまでの音楽活動について
・ティルが伝授する唇の鍛錬のために効果的なエクササイズとは!?

 
 
 

Till Brönner ティル・ブレナー
1971年5月6日ドイツ生まれ。由緒ある音楽一家に生まれ、9歳の時にトランペットを始める。クラシックの訓練を積み、「ユーゲント・ムズツィアート」などさまざまなコンテストで優勝。15歳の時にはクラシックに留まらず、ジャズのコンテストでも優勝し、それ以降は連邦ジャズ・オーケストラに最年少メンバーとして参加。一方、ケルン音楽大学でトランペットを専攻し、弱冠20歳でベルリンを拠点に活動するホルスト・ヤンコフスキー・オーケストラのビッグバンドのメンバーとなる。1993年には、伝説的ベーシストのレイ・ブラウンが参加した初リーダー作「ジェネレーション・オブ・ジャズ」(Minor Music)を発表。1997年の5 th作「ミッドナイト」(BMG)では、マイケル・ブレッカー(Ts)をはじめとするNYジャズ界の実力派を迎えて作品を完成させた。1999年にヴァーヴへ移籍し第一弾作「love」が日本発売。本格的な日本デビュー作となったこの作品は、スイングジャーナル誌選定に選ばれ、その年の同誌主催のジャズ・ディスク大賞では<ニュー・スター賞>も獲得。2001年、写真家ウィリアム・クラクストンのドキュメンタリー映画「JAZZSEEN/カメラが聴いたジャズ」のサウンドトラックを担当。2016年にソニーミュージックへ移籍し、4枚アルバムをリリース。最新作はear MUSICからの「イタリア」。

 

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カバー:マイルス・デイヴィス

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