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特集シリーズ \ 第3弾 /

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チューバ
楽器との出会い・ユーフォニアム
楽器との出会い・チューバ

◆チューバ:棚網遊太

棚網遊太さん

 

埼玉県出身。埼玉栄高等学校を経て、東京芸術大学卒業。 在学中より、(株)ウィンズスコアのアンサンブルレコーディングに参加。 藝大フィルハーモニアや公益財団法人東京フィルハーモニー交響楽団等の在京オーケストラに出演 、Bunkamura 25 周年記念舞台にバンドメンバーとして参加のほか、国内のアーティストのライブ等にも出演。 これまでにテューバを、渡辺功、稲川榮一の両氏に、室内楽を板倉駿夫、稲川榮一、古田俊博の各氏に師事。現在都内を中心に活動中。

 

練習のキツさは拍手で帳消し!

僕がチューバと出会ったのは中学1年生の時でした。
当時は王子様なテニスの漫画が始まったころで、「入る部活はテニス部!」ともう決めていたのですが“吹奏楽部が気になるんだけど女の子ばかりというイメージで男ひとりで行くのは恥ずかしい”と男友だちから吹奏楽部の部活見学についてきてほしいとのお誘いがありました。
なんとなく気乗りがしなかったのですが、行ってみたら滅茶苦茶かっこいい楽器が! それがチューバだったのです。吹いている先輩もまたイケメンで(笑)。
それで「僕も先輩みたいにかっこ良く吹いてみたい!」と思い、テニス部のことなんかすっかり忘れて、気づいたら入部していました(笑)。
(※ちなみに男友だちは別の部活に入りました)
そんな経緯で入った吹奏楽部。実際に楽器を吹くも、思い通りに吹けず全然音が出ないというありさま……。先輩は2歳上の人だったのですが、上手で天才肌で教えるのも「ここは、うぁー』って息入れて、『ぶん』って吹くんだよ!」とざっくりとしたもの。いま考えても難解な教え方ですが(笑)。
部活見学のときに「カッコイイ!」と衝撃を受けた先輩の音とは似ても似つかず、“巨人がお腹空かせているような音”しか出せないことに苛立ち、先輩の言うことがうまく理解できないことに苛立ち、当時は悔しさでいっぱいでした。
学校には部活のために行っているような中学時代。部活三昧の毎日で進路も真剣に考えず、高校は近所にある学校で良いかなと思っていた矢先、顧問の先生に勧められるがまま見学した学校は、埼玉の栄にある“全国大会常連校”で、今までとはまったく違う環境の強豪校でした。
いざ高校に入学すると朝から晩まで、更には土日まで部活詰め。家に帰宅すると倒れるように寝て、翌朝7時に学校に着き楽器を吹いているという生活リズム。(今では考えられない体力ですね)
吹奏楽は好きでしたが、辞めたいと思ったこともありました。それでも辞めなかったのは、練習のキツさよりも、たくさんの本番の中で色々な人たちに拍手をいただく気持ち良さが勝ったからです。僕はその魅力にどんどんハマっていきました。一番印象に残っているのは学校行事の一環としてアメリカに演奏旅行へ行った際、ホールいっぱいのお客さんがスタンディングオベーションをしてくれたことです。
“──これだから音楽は辞められない。この気持ち、もっと味わいたい”
涙するほど嬉しく、このときから音大への興味が湧いてきました。母校に人生を狂わされた!とでも言っておきましょう(笑)。
その後、音大受験の厳しさや入ってからの挫折、喜びと様々な感情を味わうこととなるのですが、そのお話はまたいつか。

 


 

Wind-i mini 22号の表紙写真は棚網遊太さんの楽器が登場していました。

Wind-i mini 22号

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