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ランクアップ講座 -ファゴット-

navigator:中田 小弥香

Navigator:中田 小弥香 S a y a k a  N a k a t a


東京藝術大学音楽学部卒業後、同大学大学院修士課程修了。第7回大阪国際室内楽コンクール第3位。ファゴットを岡崎耕治、河村幹子、水谷上総諸氏に、バロックファゴットを堂阪清高氏に師事。現在モダン楽器及びオリジナル楽器奏者としてオーケストラや室内楽など幅広い演奏活動を行なう。洗足学園音楽大学、新潟県立新潟中央高等学校音楽科非常勤講師。木管五重奏アンサンブル・ミクストメンバー。同五重奏団デビューCD「ミクスト・ノート~木管五重奏曲集~」発売中。
http://mixt.conmoto.jp/

楽しくできる基礎練習 -個人のレベルアップのために-

◆中高生のうちにぜひやっておいてほしい基礎練習◆

皆さんが演奏している曲の中で「ロングトーン」「音階」「分散和音」「半音階」は、たくさん登場しますね。ということは、これらがマスターできれば曲を吹くのがもっと簡単になってきます!
教則本を見てそれぞれ練習していると思いますので、ロングトーンと音階の一例とチェックポイントを書いておきます。分散和音と半音階もぜひトライしてみてくださいね!

◆ロングトーン◆

チェックポイント
・姿勢やアンブシュアなどに気を付けながら、少しずつ身体のコンディションを整える
・おへその下や背中の下までたっぷり息を吸い込むようにブレス
・音が揺れていないか、まっすぐ息が吐けているか
・チューナーで見て、自分の耳で聴いて音程確認も忘れずに
・各調2オクターブ、長調と短調の調号3つまで(C-dur、a-moll、F-dur、d-moll など)

◆音階(スケール)◆

※ できる人は調号4つ、5つ……と増やしましょう。
※ スラー、タンギング、スタッカートでやってみましょう。
※ 初心者は1オクターブずつ、調号の少ない調から始めましょう。

チェックポイント
・指がバタバタ動いていないか
・音と音の変わり目はきれいか、余計な音が混ざっていないか
・ロングトーンのときのようにまっすぐ息が吐けているか
・それぞれの音が正しい音程の息で歌えているか(四分音符ごとにチェック)

◆からだ全体を使って吹いてみよう!◆

からだが固まって必要以上に力が入ってしまう人、なんだか上手くいかなくていきづまっている人にオススメな、からだをしっかり使って吹く練習方法を紹介します。

[1] 中腰
足を肩幅に開き、軽くヒザを曲げて中腰の状態で吹いてみましょう。前のめりになると左手が痛くなるので、背中は壁にくっついていると思ってください。 重心を下に保つことで、おなかの下の支えをイメージし、じゅうぶんに支えを使えるようになります。


♪ こんな人にオススメ……吹いている時おなかの支えが弱くなる。 呼吸が浅い。低音域がうわずる。

[2] つま先立ち
足を肩幅に開き、つま先立ちで吹いてみましょう。ぐらぐらしそうになりますが、背骨は空に向かって伸びている木だと思って、高く高く身長を伸ばします。全身を上に伸ばすことで、口でかんだり首に力が入るのを防げ、スムーズな息の流れを助けてくれます。

♪こんな人にオススメ……中音~高音域の音程が下がりやすい。口でかんでしまう。音の跳躍をうまくやりたい。

[3]歩きながら吹く
歩幅は大きすぎず、ゆったりしたペースで歩きながら吹いてみましょう。実際に身体を前に進めることで、息の流れや音楽の流れをイメージしやすくなります。また、余計な力が入っていないか、そのパッセージがどれくらい身についているかをチェックできます。

♪こんな人にオススメ……身体に力が入って固まりやすい。レガートをきれいにかけたい。音楽に流れをつけたい。

※こちらの記事は、Wind-i vol.7を一部抜粋し掲載しています。

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