片山士駿のSwing, Swang, Flute!!!

第14回│続・レコーディングをしてきました

 新年明けましておめでとうございます。すっかりメッポー冷えますな。冷え症としては、こ の時期の手先足先の冷えは演奏するときに大変堪えます。特に足先の冷えが、集中力を削ぐこと削ぐこと。足裏に貼るカイロや、ヒートテック靴下でも打ち勝てず、全然温ったまりやしない。そして床からの底冷えだ。冗談じゃないよ、本当に。

 
冬は足湯に浸かってからのほうが練習に集中できる
 

 昨年最後の更新でレコーディングをして来たヨ、という話を綴ったかと思いますが、その続きのようなお話しを少々。時折スタジオに仕事で行く機会があります。スタジオミュージシャンの方々のように、毎日あちこちのレコーディングの現場に赴いているかというと、僕は決してそんなことはないのですが、呼んでいただいていろいろな方の音楽の一部になることができる、というのは本当に嬉しいことです。しかし実際にどのようにレコーディングが進んでいくのか、ということについては、まだまだ現場を経験させていただく度に知ることがたくさんあります。コロナ禍以降、どなたでも自宅で録音できる「宅録」が普及したので、読者の皆さんの中にも録音について造詣の深い方がいらっしゃると思いますが、レコーディングスタジオの中で行なわれていることは、実際の現場に行くまでは謎だったりします。今回はそのベールの裏側をちょっとご紹介しようと思います。

>>次のページへ続く

片山士駿

片山士駿  (かたやま しゅん)
1995年千葉県出身。国立音楽大学ジャズ専修を首席で卒業、矢田部賞受賞。Manhattan School of Music 修士課程を修了。2015年、第46回山野ビッグバンドジャズコンテストにて最優秀ソリスト賞を受賞。フルート奏者の受賞は大会史上初。2016年、米国フルート協会 NFA主催 Jazz Artist Competition Winner Player に選出される。2018年、マンハッタン音楽院へ入学しニューヨークへと渡る。2020年、新型コロナウイルスの影響により日本へ帰国。都内を中心に、自己のリーダーカルテットや、浅利史花(gt), 壷阪健登(pf)と結成した“キリヱ”での演奏活動の他、文化放送70周年記念「朗読劇 WA-GEI 」、「映画『ルパン三世 カリオストロの城』シネマ・コンサート! and 大野雄二・ベスト・ヒット・ライブ!」等、様々なライブやレコーディングへの参加、TV 出演など、活動は多岐にわたる。これまでに池田篤、大澤明子、斎藤和志、Donny McCaslinの諸氏に師事。
主な共演歴:小曽根真、菊池ひみこ、佐山雅弘、山下洋輔、にゅうおいらんず等(敬称略)

 
[CLUB MEMBER ACCESS]

この記事の続きはCLUB会員限定です。
メンバーの方はログインしてください。
有料会員になるとすべてお読みいただけます。

1   |   2      次へ>      

フルート奏者カバーストーリー