フルート記事 第6回|満開! サクラうた🌸
  フルート記事 第6回|満開! サクラうた🌸
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THE FLUTEのすゝめ~演奏にきっと役立つ備忘録~

第6回|満開! サクラうた🌸

SCORE/BOOKS

皆さんこんにちは! 3月に入り、やっと春らしい過ごしやすい気候となりましたね(^^♪
今回は今の季節だからこそ演奏したい曲集「サクラうた」のご紹介です。

春の象徴でもある「桜」。品種の違いだけでなく、見る人の感情や咲き方によって、感じ方もいろいろですよね。アルソ出版では、そんな桜がテーマのJ-POPを「サクラうた」一冊にまとめました。明るい曲、しっとりした切ない曲、そのときの気分に合わせて選んで演奏してみてくださいね🌸

編集部が吹いてみた! フルートで吹く サクラうた

桜花爛漫! 春らしい表紙に気分が上がります♪

1.さくら(独唱)歌:森山直太朗
難易度 ★★★☆☆
変ロ長調のアレンジ。ゆったりとした曲ですが、リズムやタイが歌に沿って細かく書かれているので、きちんと読み込んで演奏に反映できるかがポイント。ピアノとの呼吸も大切にしてくださいね。
卒業シーズンにも演奏したい一曲です。

2.桜 歌:河口恭吾
難易度 ★★☆☆☆
ヘ長調のアレンジ。タイや16分音符も出てきますが、同じ音型が多いので、一度できるようになると応用しやすいかもしれません。しっとりとした雰囲気で、臨時記号や半音進行をサラッと吹けるとかっこいいです!

3.桜坂 歌:福山雅治
難易度 ★☆☆☆☆
ト長調(オリジナルキー)。春の明るい雰囲気をイメージさせるメロディが素敵な曲。細かい音符はほとんど出てきませんが、やや音域は高めなので、音色や歌いまわしにはこだわって吹きたいところ。オリジナルを参考にフレージングを作ると綺麗です。

4.Sakura 歌:レミオロメン
難易度 ★★★☆☆
ト長調(オリジナルキー)。サビの中で部分的に出てくるマイナーコードが切なさを演出していますが、エネルギッシュに快活さをもって吹けるとよいです。冒頭が低音のラ(A)から始まるので、中身のある濃い音で吹けるとmpながらも埋もれずに演奏できるはず。

5.サクラ色 歌:アンジェラ・アキ
難易度 ★★★★★
ヘ長調(オリジナルキー)。爽やかで前向きな楽曲です。スラーの中の細かいタイがオリジナルの歌いまわしに近づけるポイントのように思います。硬くなりすぎずに演奏するためにも、タイを取ったりテンポを落として練習すると良いです。譜読みを丁寧に行なえると◎

6.桜夜風 歌:スキマスイッチ
難易度 ★☆☆☆☆
変ロ長調のアレンジ。長調といっても、寂しげな歌詞と曲調が印象に残る曲です。
テクニック面では『桜坂』と同じくらいの難易度で、音域も似ています。五線を越えた高めの音域を柔らかい音色で吹けると一気に雰囲気が出るはずです。

7.八重の桜メインテーマ 作曲:坂本龍一
難易度 ★★★★☆
ロ短調(オリジナルキー)。大河ドラマのテーマなだけあって、和のテイストが強く、フルートの音色も似合う曲です。篠笛をイメージすると良いかもしれません。
装飾音符や最後の連符をクリアできたら、曲の雰囲気を意識しながら吹くと味わい深い演奏に近づけます。

8.桜色舞うころ 歌:中島美嘉
難易度★★☆☆☆
変ロ長調(オリジナルキー、後半ホ長調に転調)です。冒頭は穏やかにスラーを意識して演奏したい部分です。サビの部分は華やかに雰囲気が変わるので、その部分をどんなふうに吹きたいのか逆算してほかのメロディを演奏できるといいですね。

9.チェリー 歌:スピッツ
難易度 ★★☆☆☆
ハ長調(オリジナルキー)。1996年にリリースされた曲ですが、今も幅広い世代に親しまれている名曲ですね! 16分音符が出てくるものの、他の曲に比べて技術的な難しさはさほどないように思いますが、D.S.(ダルセーニョ)やCoda(コーダ)が出てくるので、どこを繰り返すのか必ず確認してから演奏してください。

10.SAKURA 歌:いきものがかり
難易度 ★★★★☆
へ短調(オリジナルキー)。テンポはさほど速くありませんが、音の動きが細かいので、まずは丁寧に譜読みしてくださいね。リズムに慣れることができれば吹きやすいはず。途中でピアノパートもないフルートソロが出てくるので、繊細に歌えると魅力的です。

🌸ここからはフルート2本とピアノの編成です🌸

11.桜雨 歌:JUJU
難易度 ★★★★★
ニ短調(オリジナルキー)です。リズムが細かいのでこちらも丁寧な譜読みが必要です。また、フルートパートでハモる場面が多いので、お互いのリズムや波長も合わせられるといいですね。短めのスラーが付いていますが、跳ねすぎると快活な雰囲気になるので、横の流れは意識してください。

12.桜会 歌:ゆず
難易度 ★★★★☆
変ロ長調~ハ長調(オリジナルキー、後半に変二長調へ転調)調性の移り変わりがあるので、それぞれが持つキャラクターを味わえると◎。また基本は4分の4拍子ですが、途中で4分の2拍子が混ざるので、拍のカウントに気を付けて演奏してくださいね。

いかがでしたか? 今年は開花が例年より早かったそう。
桜は咲いている期間こそ短いですが、儚さと華やかさの調和がなんとも美しいですよね。
ぜひフルートでも、春そして桜の季節を満喫してください!


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