伝統は博物館のためにあるのか?〜英語公演+演奏

ルイス・デラカイエ講演会

ケーナ・シク・ケーナフルート奏者でもあるルイス・デラカイエ氏。モダンフルートにケーナの頭部管を付けて演奏活動をするなど独自の音楽を展開しています。2017年念願のジュネーブ大学の教育学博士号を取得し、ペルー教育大学の名誉教授も務めるデラカイエ氏が来日し、講演会を行なうことになりました。公演のテーマは「アンデスの伝統管楽器の文化的・技術的指導の教授学」です。継承する人はおろか、聴く人も少なくなってきた伝統音楽に対して危機感を持っているデラカイエ氏ならではの公演です。英語のレクチャーですが、お茶ノ水女子大学名誉教授の徳丸吉彦先生が通訳をします。後半はライブ演奏も予定しており、音楽界に大きな提唱をする講演会になるでしょう。

ルイス・デラカイエ講演会

[日時] 2018年4月5日(木)18:30
[会場]求道会館(東京)
[出演]ルイス・デラカイエ(ケーナ、シク、ケーナフルート)[曲目]Al Pie del:El Condor Pasa、La Pampa y la Puna:Carrizo、Carnavales:Virgenes del Sol、Pakaro chogui y:de Huaynos、El aroma de cyclamen:Campana、春の海(箏:砂崎知子)
[料金]無料(定員100人)※定員に達し次第申込終了
[問合せ]問い合わせフォームに「本講演会参加希望」と記して送信。公益財団法人日本伝統文化振興財団

ルイス・アルベルト・デラカイエ・アランブル (教育学博士 ペルー、デンマーク国籍)
5 才からケーナ(アンデスのフルート)とシク(同パンフルート)を学び、ペルー教育省から最も才能ある演奏者として表彰。16 歳で日本を訪れ、能楽師観世栄夫に師事。100 回に及ぶデラカイエ日本公演を観世が演出。日本では竹笛と尺八を学び日本伝統音楽を演奏。ソニー・ミュージックとレコーディング契約を結び、多数のソロアルバム、富田勲と鼓童との共演アルバム制作。1992 年から7 年間、インドでヴェーダ哲学と伝統的ヒンドゥ音楽をシャーシャンク・ スブラマニアム(ヴェーヌ奏者)の元で学ぶ。2000 年からデンマークのコペンハーゲン音楽アカデミーでフルートを学び、伝統的なインカの笛(ケーナ)の頭部を西洋のフルートに取り付けた独自の楽器を開発、デラカイエ・ケーナフルートと名付ける。スウェーデンのルンド大学で、教育学学士号と修士号を取得。米国、英国、オーストラリア、スウェーデンのフルート協会から、最も才能のあるフルート奏者として認定。スイスのジュネーブ大学で教育科学を学び、2012 年以来、教育科学に関するいくつかの世界会議でジュネーブ大学を代表。15 年、ヴェーダの知識とその音楽の科学的発表のカテゴリーでヨーロッパ優秀賞を受賞。ユネスコと国連が主催する多くの国際学術、芸術、教育イベントにおいて、過去28 年にわたりペルーとデンマークを正式に代表、著名な大学、劇場、講堂で多くの講演やコンサートを行ってきた。16年、ジュネーブ大学で教育学(PhD)博士号取得。ペルー国立教育大学名誉博士号取得、ペルー議会で授与式が行われた。博士論文は、アンデス伝統の管楽器を対象に古代文化における音楽教授過程を扱った学術的水準の高い最初の研究で、この論文のプレビューは国際シンポジウム「心理学と教育科学(Vygotsky)」(パリ)で発表された。
現在、ジュネーブ大学教育科学学部「芸術と運動の教授学(DMA)」調査研究チームメンバーと、ジュネーブ・インターナショナル・スクール音楽学部フルート教授を務めている。

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