フルート記事
FLUTE 136号 特別企画

もっともっと身近にフルートを!

みなさんは初めてフルートを手にしたのはいつでしたか? その時の楽器は憶えていますか?
以前までは「中学校の吹奏楽部でフルートパートになっ
て……」という方が多かったかと思いますが、近年では小学校低学年から始める子も少なくありません。
最近では身体に負担をかけないように頭部管がU字になっているものや、小さい子が手にしても危なくないような、プラスチックでできたフルートと同じように音を出すファイフなど、いろいろな楽器が開発され、フルートを始める間口が広がっています。普通のフルートは高級で大きいため小さい子には始められないのでは……と思われてしまうフルートですが、もっともっとたくさんの人がフルートに親しんでほしい。―その願いからこの企画が生まれました。

 


上から軽い素材で音が出しやすい
「サムピー・ジュニア」、
上質のエボニー材で作られた
「サムピー・クラシック・プロ」。

136号の表紙を飾ったW.オッフェルマンズさんが紹介するのは、自身が開発したサムピーフルート。この楽器は歌口だけがフルートと同じアンブシュアで吹くようになっていて、音の高低は両端に開いている穴を親指で塞いだり開けたりして音を変化させる。
氏は「フルートはキィが複雑についていて、どうしても音を出すことに集中できない。その点このサムピーフルートは音を出すことだけに集中できる」と話す。フルートの導入楽器としてももちろん、アンブシュアのトレーニングをしたい中上級編にもオススメだ。

サムピーフルートの詳しい紹介はオフィシャルサイト
http://www.wiloffermans.com/en/news.html )から

 

 

本誌でもおなじみLYNXはメンバー全員が母親となり、現在子育てと全国での演奏活動をしている。近年、LYNXは各地でのコンサートと一緒に楽器体験会を実施し、フルートの普及啓蒙を試みている。演奏家、そして母親目線でオススメしてくれたのがプラスチック製のファイフ。子どもが誤って落としても振り回しても安全で、おもちゃ感覚でフルートのアンブシュアを鍛えられ、値段も2000円未満で母親にはうれしい導入楽器だ。

ABS樹脂製リコーダー YRF-21
[仕様]調子:C、シングルホール    
2本継ぎ管、運指表、ケース付き
[価格]¥1,100(税別)
[問合せ]ヤマハミュージックジャパン お客様コミュニケーションセンター 管弦打楽器ご相談窓口
TEL:0570-013-808
(受付時間 月曜~金曜 10:00~18:00 /土曜 10:00~17:00
※日曜・祝日・センター指定定休日を除く)

 

 

「銀のキラキラした楽器を吹きたい」という子どもはたくさんいる。しかし、「身体がまだ小さいからフルートはまだ構えられない」、「銀の楽器を買ってあげたいけれど、ちょっと高くて……」という不安を持っている親も多いはず。 三響フルートの「幼児用モデル 115」は頭部管がU字になっているのに加えて、鳴らしにくい最低音Cの音を出すキィ、トリルキィなどを外し、重量を最小限に止めた楽器になっている。3〜4歳ころから使用できるこのフルート。もうフルートの幼少教育はこの楽器から始まっているのです。

幼児用モデル 115
[仕様]全長約45cm(3〜4歳くらいから使用可)/ 洋銀製 銀メッキ仕上げ
最低音D/Aisレバーなし/トリルキーなし/ 管厚=0.40mm /スプリング=ステンレス
[価格]¥120,000(税別)
[問合せ]株式会社プリマ楽器 〒103-0004 東京都中央区東日本橋1-1-8
TEL:03-3866-2215    03-3866-2210

 

 

 

自身の主催する講習会「フルートデー」は小さな子どもから大人まで参加するワークショップ。内容はゲーム感覚で音楽やフルートに慣れ親しんでもらう、楽しいイベントだ。 W.オッフェルマンズ氏はこうした活動でフルートを普及させている。

 

 

 

「なぜフルートのコンサートに来る小さな子が少ないのか」――日本各地で親子コンサートを開催するLYNXはこのことに悩んでいました。 この問題を解決するためにLYNXがとったこととは……? 母親目線から見たフルートの普及についてお話してくれました。

 

 

子どもの才能を育てる音楽教育をするスズキ・メソード。フルート講師の宮地さんは何十人もの子どもを見てきた、まさにフルート幼少教育のプロ。宮地さんから見る、子どもの特徴や教え方とは……?



フルート奏者カバーストーリー