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Ocarina vol.30

大沢聡 Satoshi Osawa

2004年10月1日、大沢聡さんはOcarina奏者としてスタートを切りました。現在では、国内はもちろん、海外、特にアジアでは絶大な人気を誇り、日本を代表するOcarina奏者の一人となっています。そんな大沢さんが今年Ocarina奏者15周年を迎えます。これまで小誌には何度もご登場いただいていますが、今回はこれまでの活動を振り返ってもらうとともに、現在、そして未来について語っていただきます。永久保存版です。

伊万里鍋島焼とコラボ

 

─ 15周年おめでとうございます。15周年の今年、何か特別な取り組みなどはありますか?

大沢  大沢 ありがとうございます。実は15周年ということにこだわっていなかったんですよ。まだ15年しかやっていないから、せめて20周年のときに派手にやろうと考えていたんだけ ど、元号が令和に変わったし、オオサワオカリナも10周年だし、狙っていたわけじゃなくて、いろいろ重なって、ちょうどいいエネルギーのポイントだったから、何かやるならこのタイミングだなと。さらに、2020 年には東京オリンピックが開催されるから、海外のオカリナ関係者が来たときに、素敵なオカリナがあったらいいなと思って、開発を進めていたオオサワオカリナのμ(ミュー)シリーズに「これぞ日本」のようなオカリナを加えたいと思ったんです。どうにかして日本の焼き物で出したいといろいろ考えて、世界的にもメジャーな伊万里焼、それも鍋島藩がやっていた伊万里鍋島焼がいいなと。手描きの絵だし、長い歴史や伝統もあるし、現地に行くとまだ門外不出だったころの名残があって「これだ!」と思いましたね。 伊万里鍋島焼の中でも一番大きな窯元が現代的なこともやっていて「面白いね」と言ってくれたので実現したんです。そこが畑萬陶苑(hataman)。ただ吹くだけじゃなく、見ても魅力的なオカリナです。

 

─ 他のアジアと比べると日本は若年層にOcarinaが浸透していないと思います。今後の日本のOcarina界はどんな方向に進んだらいいのでしょうか?

大沢 ざっくり言うと夢があるかどうかじゃないですかね。だから、若い層に夢を与えるような活動をしていかないといけないし、義務教育にオカリナが入っていかないと。リコーダーがやっているすべてのことの一歩先をいかないとダメだから、オカリナのラージアンサンブルでもっとレベルの高いものを作らないといけない。個人のレベルとしてはリコーダーと同じくらいのことはできるから、さらに面白いことをやるとしたらアンサンブルだね。

 

さらにインタビューは続きます。Ocarina30号

 


大沢聡
国立音楽大学音楽学部器楽学科サキソフォーン専攻在学中にオカリーナと出会う。サキソフォーンを服部吉之氏、下地啓二氏に師事。2004年10月プロ活動開始し、同年12月波多野杜邦氏制作のトリプレットオカリナ「イカロス」の提供を受ける。2006年イタリアで東洋人初のリサイタルを開催後世界中から賞賛され、国際的に活動する。伊勢神宮・伊弉諾神宮・石山寺・二条城などの歴史遺産でもコンサートを行なう。これまでに国内で8枚・海外で4枚のCD、3枚のDVDを世界的に発表。楽器創作では、2010年4月㈱プリマ楽器より、3オクターブの音域を持つトリプレットオカリナ「Osawa Ocarina」を全国発表し、複数管オカリーナの世界的普及に貢献する。クラシック、ポップス、ジャズ等、全てのジャンルで賞賛を受け、なおかつ、楽曲と楽器の創作もできる唯一無二の演奏家である。 2008年度国際芸術連盟音楽賞、第3回東京サミット音楽コンクール奨励賞を共にオカリナで受賞。国際芸術連盟専門家会員。日本著作権協会準会員。フォーカリンク株式会社(台湾)エグゼクティブ・ディレクター、台湾オカリーナフィルハーモニー協会理事。韓国パンフルート・オカリナ協会マスタークラス教授。国際オカリーナアンサンブルコンテスト審査員。 イタリア・ブードリオ市名誉賞受賞。山梨市観光大使、山梨県公認の観光大使「やまなし大使」に就任。山梨オカリナ連盟顧問。


デビュー15周年記念大沢聡オカリナコンサート
[日時]10月6日(日)14:00
[会場]Hakuju Hall
[出演]大沢聡(Oc)/白神由美子(Pf)、柿内美緖(Oc)/海野綾子(Pf)、弓場さつき(Oc)/加藤優太(Guit) 、西村麻衣子(Oc)/伊藤真理子(Pf)、東京オカリナカルテット
[料金]全席自由:前売¥4,000、当日¥4,500
[問合せ]株式会社STUDIO fiato 055-242-9611 (平日11:00〜19:00)







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