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Ocarina vol.49│柿内美緖

意志の強さと特異なキャラクターで人気が高い実力派プレイヤー

学生時代はホルンを学び、2014年に大沢聡さんの元へ弟子入りしたのち山梨に移住。第21回長江杯国際音楽コンクール管楽器部門第1位をはじめ、第22回ブルクハルト国際音楽コンクールや第1回日本奏楽コンクールで入選を果たすなど、実力派Ocarina奏者として 国内外を問わず幅広く活動している柿内美緖さんは、2024年7月にOcarina奏者10周年を迎えます。この節目となる年にインタビューを敢行。柿内さんの過去、現在、未来について語っていただきます。

 

大沢聡さんのレッスンを受ける

Ocarina を吹くようになったのはいつからですか?
柿内
音楽大学を卒業してヤマハミュージック瀬戸内に入ってからです。必要に迫られて、という感じでした。そもそも接客があまり好きではないうえに、管弦楽器の知識がほとんどないにもかかわらず販売しなければならない状況がとても嫌で。そんなときオカリナフェアを担当することになり、それなら少し吹けたほうが役に立つかもと思って始めました。
大沢聡さんと出会ったのはいつですか?

柿内
2010年春にオオサワオカリナが発売されて、同年末に開催した岡山店のオカリナフェアで、初めてオオサワオカリナのトリプル管を販売しました。そのフェアで初めてご紹介した楽器にもかかわらず、大沢さんのコンサートや講座もあったおかげで、何本も売れてしまったんですね。でも、売った人も買った人も、まだしっかり使い方がわからない。大沢さんしか扱えない楽器を売ってしまって、この後どうしよう……と不安になりました。それで、楽器を買ってくださったお客さまに今後何か言われたとき、少しでも対応できたらいいなと思って、自分でもオオサワオカリナを1本購入することにしました。練習し始めると、やはり指導を受けたほうが良いかなと考えて。大沢さんにはオカリナフェアで特別講座をお願いして好評だったので、定期講座を2011年からスタートすることになり、私もそのタイミングでレッスンをお願いすることにしました。音楽の世界では、その道のプロフェッショナルから学ぼうとすると、海外まで行かなければならないことも多いですよね。トリプルオカリナのプロフェッショナルの大沢さんは、幸いにも日本人で、日本語で意思疎通もできる。同じ時代に生きていて、しかも岡山まで来てくださるとなったら、絶対この人からレッスンを受けた方が良い、と思いました。

 

インタビューはまだまだ続きます。全文は本誌Ocarina Vol.49でお楽しみください。

 

Profile
柿内美緖 Mio Kakiuchi
くらしき作陽大学音楽学部音楽学科ホルン専攻卒業。ホルンを金星眞、瀬尾達也、佐藤量太郎の各氏に師事。2011年よりオカリーナを始める。オカリーナを大沢聡氏に師事。第50回国際芸術連盟新人推薦コンサート、第65回東京国際芸術協会新人演奏会に出演。第21回長江杯国際音楽コンクール管楽器部門第1位。第22回ブルクハルト国際音楽コンクール、第70回TIAAクラシック音楽コンサート、第1回日本奏楽コンクール入選。2014年より大沢氏の元へ弟子入りし、山梨県に移住。2017年ファーストアルバム「Piacere」、2020年セカンドアルバム「Flügel」を発表。著書に「初めてでもあの曲が吹ける!いちばんやさしい大人のオカリナ」(PHP研究所) 。これまでに、中国・韓国・イタリアにて開催された国際フェスティバルではソロ演奏を披露。服部和彦作曲「辻芸人〜朗読と音楽のために」、織茂学作曲「トリプルオカリナとピアノのための胡蝶の夢」初演。音楽大学で培った知識と経験、堅実な性格と特異なキャラクターから紡ぎ出す旋律は、他に類がない新しいタイプのオカリナ奏者である。現在、山梨県内を中心に演奏及び講師活動を展開。国際芸術連盟専門家会員。東京国際芸術協会演奏家会員。山梨オカリナ連盟副会長。東京オカリナカルテットメンバー。トート音楽院、MIKIミュージックサロン心斎橋、内藤楽器各講師。

 







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