マイク選び講座とハッシーのマイク遍歴

File:02|サックス吹きのマイク選び

マイクの種類は何があるの?

マイクは大きく分けて2種類あります。一つはコンデンサー型。これは拾える音の幅が広いので、息づかいや空間などのその場の“空気感”を大切にしたい場合に有効です。
注意点は、ファンタム電源という48Vの電圧が必要なこと(ファンタムのスイッチがついているミキサーやインターフェイスが必要)と、雑音が多いところではそれも集音してしまうということ。あとは湿気に気をつけなければいけないところですね。

もう一つはダイナミック型。電源がいらず、湿気にも強く丈夫であるというのが、このダイナミックの特徴です。何人かでセッションする場合、同時にいろんな音が鳴ってますよね。その時に活躍するのがこのマイクです。安価で良質な製品が多く、取り扱いもラクなのでスタジオでも、Shureの58は必ず置いてあります。

もちろん、どちらのマイクでも高価なものであればそのデメリットは限りなくゼロになっていきます。使用用途をイメージできれば選ぶマイクは決まってくると思います。

どんなマイクを購入すれば良い??

結論から言うと、コンデンサーマイクを買っておけ! ということです。

僕が最初に買ったマイクはShureの57(ダイナミック型)というモデルです。この時は何を買ったらいいかわからず、家で自分の音を録音したいなと思っていたところ、ライブでも録音でもよく見かけたのがこのマイクでした。値段も安かったです。ただ、思った通りの音が取れなくて、自分の音やレコーディングスキルがイマイチなのかなぁと考えてたのですが、そんな時に出会ったのがコンデンサーマイクでした。今も宅録の時に使っているのはAKGのC214(コンデンサー)です。感動しました! 空気感が取れるってこのことかー!! と衝撃でしたね。

ライブで使うクリップタイプのマイクについては、最初オーディオテクニカのATM35(コンデンサー型)でした。腰につける電池パックがちょっと邪魔だなぁとは思っていました。それがライブ直前に壊れて、慌てて楽器屋さんに飛び込み、次に買ったのがAKGのC518ML(コンデンサー型)です。これはドラム用なんです(笑)。

太鼓のフレームにがっちり取り付けられるようになっているので、ライブでどんなに激しく動いても外れないっていうメリットがありますね。音もドラム用だからといって変な感じではありません。なぜなら、管楽器用として売られているAKGのC519MLとマイク自体は一緒なのです。AKGの音は高音がよく伸びて結構好きなのでずっと使ってました。これもワイヤレス化すると重たい!

そこで出会ったのが今回のCLOUDVOCALのiSOLO CHOICE(コンデンサー)です。これは革命でした。ライブでワイヤレスを使う最大のデメリットである“重さ”が一気に解消されました。しかも音もいい。間違いないですね。受信機もコンパクトだし、最高です。
CLOUDVOCALのiSOLO CHOICE をチェック★

不安な点を挙げるとするなら、2.4GHzの2種類可変(near/far)なので、他の機材との混戦が生じた場合に可変できる幅が少ないことです。今のところまだ大丈夫そうですが……。でもそれを取り除いても最高なマイクです。詳細は動画を見ていただければより伝わると思うのでぜひチェックしてみてくださいね。

長くなりましたが、最初に言った通り、買うならコンデンサーです。ライブや仲間とセッションする予定があるならクリップタイプをオススメしますが、まずは通常のマイクスタンドに立てるタイプのマイクがいいと思います。なぜなら“やってる感”があるからです(笑)。これって僕的にはすごく大事で、それだけでテンションとモチベーションが上がるんですよね〜。また録音する場合はlogicなどのDAWソフト、マイクスタンド、ケーブル、オーディオインターフェイスが必要になります(音楽スタジオへ行くならばスタンド、ケーブルは借りられます)。これらの機材を揃えて、いざ!録音ってなった時には、めちゃめちゃ感動しますよ!! 

さあ、この世界にいらっしゃい!!

サックス