THE SAX vol.116 Special Contents-2

Jフュージョンのレジェンド2人に訊く!

ここでは、116号【Interview-1】にも登場してくれた、Jフュージョンの創造主とも呼べるレジェンドお二人の意見を伺ってみよう!
(インタビュー・文:櫻井隆章/取材協力:株式会社プリマ楽器)

Jフュージョンの歴史に大きな足跡を刻む
レジェンド2人に訊く!

Jフュージョンの金字塔「KYLYN BAND」結成の経緯とは!?

ギタリストの渡辺香津美さんと、サックス奏者の本多俊之さん。このお二人は、身をもって日本のフュージョン・シーンを牽引してきた存在だ。17歳という若さでアルバム・デビューした渡辺さんは、あらゆるタイプのジャズをプレイし、フュージョンがブームとなった時期には率先してフュージョン・ジャズの世界に身を置いた。本多さんは、大学在学中の1978年に、当時最先端のフュージョン・バンドであったシーウィンドをバックにしてアルバム「バーニング・ウェイヴ」でデビュー。最初からフュージョンだったというわけである。特に忘れ難いのは、79年に活動が始まった「KYLYN BAND」で、そこには故・坂本龍一や矢野顕子、故・村上“ポンタ”秀一などがいた。やはりここから聞きたくなる。

 
本多
あれは、1977年か78年に、六本木の「ピットイン」で、香津美さんの一週間ライブみたいなものがあったんですよ。その最後の二日間だったかに、色々とメンバーが集まったんですね。リズム隊はポンタさんとか、ベースは小原礼さんとか。そこに管が3人集まって。最初はテナーの峰厚介さんがいたのを覚えてますね。キーボードに、益田幹夫さんもいましたよ。それで、これは面白いよねとなって、じゃあレコーディングしようかという話になったんだと記憶してます。その時のスタジオには益田さんもいたし、坂本さんもいたし、サックスには清水靖晃さんもいましたね。あと、向井滋春さん(Tb)もいたかな。
管楽器に不思議とトランペット奏者がいませんね?
渡辺
何故か、トランペットのことを思い出しませんでしたね(笑)。でも、大野俊三さんとかの名前は上がったかな?
ある意味、ミュージシャン同士が新しい音楽を創っていこうという意思が最初にあった感じですね。4ビートのジャズと、フュージョンのリズムとでは、演奏する時に気分が変わるものですか? 演奏も変わりますか?
本多
変えるというよりは、楽しむって感じですかね。
渡辺
ジャズ・ドラマーじゃない人と演奏しても、やっぱり楽しいし。じゃあ4ビートの曲をって言うと、「僕、ジャズ叩けません」って言われたり。
本多
そうやって、模索している時が一番楽しいんですよ。
渡辺
こうやったらこうなるっていう、決まりごとが多いとつまらないんですね。いわゆる“予定調和”の音楽がつまらなくて。
 

>>インタビューは続きます!

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