サックス記事 昭和100年のポップス史で輝いたサックスの名フレーズ Select 20
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THE SAX vol.123 Special Contents-1

昭和100年のポップス史で輝いたサックスの名フレーズ Select 20

MUSIC

昭和の元号がスタートしてから数えると、ちょうど100年に当たることから“昭和百年”という呼び方もされた2025年。この間に日本の音楽シーンでは国民の心を揺さぶる数多くの楽曲が生まれた。そして、そこにサックスが貢献しているケースが少なからずあるのは、ご存じのとおりだろう。そこで今回は昭和歌謡から令和のJ-POPまでの幅広い時代の日本のヒット曲から、間奏のソロやイントロ、リフなどで印象的なサックスのフレーズを厳選20曲分ピックアップ! 本誌連載「SAXで吹く!煌めきの洋楽ヒット」でもお馴染みの山口宗真氏による採譜と演奏解説で魅力を紐解いていこう。(採譜・演奏解説:山口宗真)


【イントロ・リフ編】01〜03

まずは、イントロそして曲の様々な箇所でリフレインされる印象的なフレーズを3つ紹介しよう。
※楽譜は横にスクロールしてご覧ください

01『ジュリアに傷心』/チェッカーズ[1984年]

CD Time:①0’02~0’18、②1’37~1’54、③3’38~3’54
Player:藤井尚之

曲の頭からサックスがいきなり主役として前に出てきて、このイントロのフレーズそのものが『ジュリアに傷心』のイメージになっていると言っていいくらい印象的です。力強くて少し荒っぽい音色で、ロックサックス的な押し方をしているのが大きな特徴です。歯切れのいいアタックでリズムを刻んでいて、アウトロでもほぼ同じフレーズをもう一度吹くことで、曲全体をサックスの存在感でしっかり締めています。

 
 

02『女ぎつね on the Run』/BARBEE BOYS[1987年]

CD Time:①0’14~0’27、②2’50~3’01、③4’40~5’11
Player:KONTA

ロングトーン主体のシンプルなフレーズがモチーフとして繰り返されるイントロです。このフレーズは間奏やアウトロでもそのまま出てきて、曲全体のイメージを決めています。派手に動き回って前に出るというより、伸ばした音そのものをしっかり聴かせるタイプで、バンド全体のサウンドに自然に溶け込んでいるのもこのフレーズの良さです。ここをソプラノサックスで吹いているのも印象的なポイントです。

 
 

03『ズルい女』/シャ乱Q[1995年]

CD Time:①0’00~0’22、②0’37~0’41、③1’59~2’18、④3’26~3’42、⑤3’58~4’01
Player:森宣之

曲の顔になっているこのリフが本当に印象的で、これを聴いた瞬間に『ズルい女』だとわかるくらい強い存在感があります。アプローチ・ノートを多用していて、ポップスの中にジャズっぽい複雑さが混ざるラインの感じもこの曲ならではです。途中でいきなりテンポ感が倍になるサックスのソリ部分があり、一気に加速していくような疾走感があってかなり耳を持っていかれます。リズミックに決めるところもあれば、歌うようにフレーズを重ねるところもあって、聴きどころになるフレーズが次々と出てくる構成になっています。

 
 
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