サックス記事 実力と美貌を兼ね備えた噂のテナー女子が 満を持してメジャー・デビュー!! 米澤美玖
THE SAX vol.95 Interview

実力と美貌を兼ね備えた噂のテナー女子が 満を持してメジャー・デビュー!! 米澤美玖

米澤美玖

今年1月にリリースしたジャズ・スタンダードのバラード集「ドーニング・ブルー」で、すでにリーダー・アルバム5枚を数え、じわじわと知名度が高まってきた米澤美玖。そのキュートで艶やかなヴィジュアルからは想像し難い、ゴリゴリのテナーを超絶テクニックで操る演奏っぷりには誰もが驚かされるだろう。エスニックなテイストを効かせたポップで硬派なフュージョン作「Exotic Gravity」でメジャーデビューを飾った彼女の素顔に迫る!
(文:櫻井隆章/協力:キングレコード株式会社)

ダニー・マッキャスリン
 

小学三年生でテナーと出会い、直感でずっとこれをやるだろうと思った

また一人、非常に魅力的な女性サックス奏者がメジャー・デビューを果した。しかも、女性には珍しいテナー奏者なのだ。米澤美玖。まだ若く、しかし骨太なサウンドと強力なテクニックを持つ彼女に、話を聞いた。

「小学校一年の時にピアノを始めたんですね。三年生になり吹奏楽部に入ってテナーと出会ったんです。でも、テナーサックスとかユーフォニアムとかは当時は人気がなくて(笑)。誰も担当しようとしなかったんですよ。重いとか大きいとか。アルトなどは人気だったんですけどね。最初は音も出なくて、でも直感で私はずっとこれをやるだろうなと思いまして。
両親は、楽器はやっていなかったんですけど、音楽好きで。父は矢沢永吉さんの大ファンで、母はクイーンとかB.B.キングなどを聴いていましたね。で、11歳で地元・旭川のビッグバンドに入ったんです。それは小学生から大学生までが参加できるバンドで、吹奏楽とは大きく違うんですけど、最初はその違いも判らずに無我夢中で譜面を追い掛けていました。わけも判らずにカウント・ベイシーという人の曲を吹いていたり(笑)。大学生のお兄さんたちに混じってプレイしていましたね。
吹奏楽は中学までで、ビッグバンドは高校に入ってもやっていました。ジャズをやりたかったんですよね。まずジャズにおけるテナーサックスって、とってもメジャーじゃないですか。吹奏楽ではテナーのソロなんて、一年に一曲あるかないかなんですけど、ジャズだとこんなに吹いて良いんだ、という驚きがありました。音色とかフレーズとか、とにかくカッコ良いと思ったんですよ」

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プロフィール
米澤美玖 Miku Yonezawa
北海道・旭川出身。8歳よりテナーサックスを始め、11歳でビッグバンドに加入し、ジャズを始める。高校卒業後に上京し、尚美ミュージックカレッジではコンテストで優勝を飾る。インディーズから5枚のアルバムを発表。ジャズ~ファンクを中心に多くのジャンルをプレイ。サポートでは、GLAYのTAKUROのツアーを務めたりと、活動の幅を広げている。2019年4月に、キングレコードから初のメジャー・アルバム「Exotic Gravity(エキゾティック・グラヴィティ)」を発表。

[使用楽器] ●テナーサックス:キャノンボール T5-H5“Hotspur”/マウスピース:デュコフFlorida Miami P6/リガチャー:ロブナーヴェルサ/リード:ダダリオ ジャズセレクト(ファイルドカット)3ソフト ●ソプラノサックス(カーブドソプラノ):キャノンボール SC5-H5“Hotspur”/マウスピース:ヤナギサワ メタル7/リガチャー:ヤナギサワ/リード:ダダリオ ジャズセレクト(ファイルドカット)3ソフト。


CD Information

米澤美玖,Exotic Gravity
米澤美玖,Exotic Gravity
Exotic Gravity
【KICJ-824】¥3,000(税抜)
キングレコード
[収録曲] 01.Tenor Hunter、02.Magic Swirl、03.Wyvern、04.Ancestor、05.The Flight Of The Bumble Bee 、06.Biosphere、07.Libertango、08.Exotic Gravity、09.Forget The Time
[演奏] 米澤美玖(Ts,Ss)、青柳誠/安部 潤/松本圭司(Key)、小川悦司(Guit,Syn,Prog,Arr)、須藤満/岡田治郎(Bass)、則竹裕之/波多江健(Ds)、小川このん(Perc)

LIVE Information

「エキゾティック・グラヴィティ」発売記念ツアー
5月31日(金)名古屋:STAREYES
6月2日(日)大阪梅田:Always
4日(火)広島:JazzClubBird
5日(水)岡山:MO:GLA
6日(木)京都:Bonds Rosary
7日(金)草津:COLTRANE
8日(土)神戸:STUDIO KIKI
13日(木)銀座:Swing
22日(土)東京:代々木公園野外大ステージ
(協賛:ZOOM/E'spec/Hookup/SANYO)


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・憧れのテナー奏者を誰か一人だけ挙げる とすれば、デクスター・ゴードン
・クラシックのエチュードとか大好きで、 難しい曲にチャレンジするのもメチャ好き

登場するアーティスト
画像

米澤美玖
Miku Yonezawa

北海道・旭川出身。8歳よりテナーサックスを始め、11歳でビッグバンドに加入し、ジャズを始める。高校卒業後に上京し、尚美ミュージックカレッジではコンテストで優勝を飾る。インディーズから5枚のアルバムを発表。ジャズ〜ファンクを中心に多くのジャンルをプレイ。サポートでは、GLAYのTAKUROのツアーを務めたりと、活動の幅を広げている。2019年4月に、キングレコードから初のメジャー・アルバム「Exotic Gravity(エキゾティック・グラヴィティ)」を発表。

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