リードの状態は「クロー」でチェックします。クローとはもともとカラス(スケアクロー)の鳴き声という意味で、リードを深くくわえて強く吹いた時の「ビャー」という音のことを指します。クローの音が「ピー」の場合は先端の開きを出し、「ビャー」だと良好、「ギャー」の場合はリードを押さえて平べったくします。クローが出たらきれいな「シ」の音を出してみましょう。その時、無理に出さないで自分の力に合わせてリードを調節します。「シ」より低い場合は何度も押さえてリードをつぶします。「シ」より高い場合は側面から押さえて先端の開きを大きくします。アンブシュアを変えて「シb〜ド」が自由に出せるのが良いリードです。アメリカンタイプのリードは「シ〜ド#」になります。
リードを自分で作ってみたい人はまず、古くなった使えない完成リードを削ったり分解してみましょう。それだけでも自然にリードが作れるようになります。使用済みのリードも立派な先生です。リード作りは「プロファイルド舟型ケーン」からはじめます。費用は1本800円くらいです(使えなくなった完成リードのチューブを再利用します)。市販レベルにはなかなか達しませんが練習用には十分です。
リードは大切に扱いましょう。特に楽器を差し込む時や抜く時、指の確認の時に肩にぶつけないように注意してください。また、使用しない時は必ずリードケースに保管してください。購入時のケースに入れたままだとカビが発生してしまいます。「リードが鳴らないな」「少し汚れてきたな」と感じた時はリードの内側を水鳥の小羽で掃除してください。掃除の詳しいやり方は次号に掲載します。