シエナ・クラッツQ&A クラリネット☕Cafe 〜上手くなるためのホッと一息〜

vol.46「リードの選び方」「バスクラを吹く時」

失敗しないリード選びは?

リード選びがうまくいきません。 シエナ・クラッツのみなさんは、どんなところにポイントをおいて、リードを選んでいるのでしょうか。 失敗しないリードの選び方はありますか?(K.T.さん 神奈川県 20代女)

近藤薫です!

K.T.さん、失敗は成功のもと、私も失敗しながらいろいろと学んできました。「リード選びは欲張らない」というのがポイントです。
まず、発音が思った通りにできるリードであること、これは絶対外せない条件です。そして、息の通りが健康的であること。楽器を吹くことが苦しくてはいけません。無理なく吹き続けられるようなセッティングを心掛けています。一瞬良い音が出せてもダメ、自分の意思で自由に操れるリードをセレクトしましょう!
良い発音ができ、健康的な息が通るリードが見つかったら、あとは高音が詰まらないか、開放辺りがザラザラいわないか、低音でもなめらかな響きが感じられるか……、そんなところをチェックしています。
一箱に1枚か2枚しかないのが辛いところですが、あまりリードをいじらない派の私は、ダメなリードはダメ!と諦めています。
K.T.さん、素敵な音楽を導く宝探しを始めましょう。

バスクラを吹くときの注意点は?

先輩が引退して念願のバスクラリネットを吹くことになりました。低い音に憧れていたので嬉しいです。今までB♭クラリネットを吹いていたので、いろいろ違いがあると思いますが、バスクラを吹くときに気を付けなければいけないことを教えてください。
(バスクラ大好きさん 京都府 10代女性)

こんにちは。バスクラ大好きさん。京谷麻里子です。

まず楽器の点検から始めてください。組み立て中に起きてしまった接続部やキィの歪みなどのチェックは必ず。楽器の重さの割には繋ぎ目の接続部のコルクが薄いので要注意です。ひどいと息までもが漏れてしまっている場合があります。
次に姿勢です。エンドピンを調整して、無理なく呼吸をし、長時間の演奏に耐えられる楽な姿勢を保つための最適な高さを探します。
そしていよいよアンブシュアですが、基本はクラリネットと同じです。マウスピースが大きくなったせいで、緩みがちになってしまうので気をつけましょう。特にタンギングの時に顎ごと動いてしまう人がいますが、音程が不安定になるので気をつけましょう。
これがしっかりしないうちに曲をガンガン吹いてしまうのはよくありません。このポイントは押さえておいてください。
あとは音色ですが、付けるリードの抵抗感によってかなりいろんな音が出ます。曲に合う音色をイメージしながらリードを選んでみてください。


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