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コンサートレビュー

クラリネットアンサンブル「ふわっと」〜1st concert〜

2022年8月20日(土) 管楽器専門店ダク楽器店地下《スペースDo》
[出演] 加藤純子、白石佳軌、平山諒、矢ヶ﨑貴史(Cl)
[曲目]J.シュトラウス:喜歌劇「こうもり」より、三浦真理:想い出は銀の笛(クラリネット四重奏版)、ピアソラ:オブリヴィオン、ラフマニノフ:「音の絵」より 他

レポート:MTj1070 クラリネットアンサンブル 高畠治樹

 

中高一貫校の、しかも男子校!をかつて指導していた加藤純子先生は、なんとアンサンブルコンテスト全国大会において22回以上も金賞を獲得するほどの名指導者です。つまり、優秀な卒業生をたくさん輩出しています。
さて、今回は、一番新しいクラリネットアンサンブル(現役の音楽大学生、それも男性3人は、”ふわっ”とした性格の持ち主)の第1回目のコンサートとなりました。
プログラムはクラリネットのレパートリに欠かせない、ご主人であります加藤雅之先生の編曲、喜歌劇『こうもり』、『キューバ舞曲』で始まりました。
いかにも、母親であるかのような純子先生を中心にして、現役音大生の堅実なアンサンブル演奏が好感を持てました。
続いて、三浦真理作曲の『想い出は銀の笛』となりましたが、元はフルート四重奏曲。三浦さんの曲は、いつも思うのですが、とても素敵な曲なので、自分たちで演奏したくなる魔力があります。今回は、クラリネット四重奏版での初演(クラリネット三重奏版の初演はMTj1070)となりました。やはり、最初から自分たちのために作曲されたのではないかと思うほどの魅力が感じられます。さらに、今回はクラリネットの白石君が、青春の文学青年らしく……それぞれの楽章の前に、演奏のイメージを、淡く切なく文学的に語ってくれました。
その次の曲も、白石君自身の編曲『音の絵』もしっとりとして文学的な香りがしました。
後半はやはり、加藤先生のピアソラシリーズでしょう。名アレンジによって、ピアソラをクラリネットアンサンブルで若者らしく演奏する魅力が十分に伝わってきました。
『ドミノ』『天国と地獄』の、まとまったアンサンブルで、現役の音大生としてますます実力を身につけ成長する姿が感じられました。これからの第2回目のコンサートが十分に期待が持てる演奏会だったと思います。
次回は母親的な純子先生をリスペクトしながらも、純子先生から脱却したもっともっと大人になった演奏も楽しみにしております。
 

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