フルート記事 第27回│かくて、感性は死にゆくのか
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片山士駿のSwing, Swang, Flute!!!

第27回│かくて、感性は死にゆくのか

ARTIST

否、そうなって仕舞えばおしまいなのですが、この頃「あれ、昔はもっともっと感激していたのではないか」とふと思うことがありました。とにかく音楽家・ミュージシャンといえど、学生の頃は元より、今の自分の年代からは、寝ても覚めても音楽だけではかえって自分の了見が狭くなってしまうのでは、と思っています。他のアートフォームはもちろん、まったくの他ジャンルであってもその仕事のきめ細かさや丁寧さなどは、十分に感銘を受けるものであるはずです。
しかし先日、とある映画を見ていた際、手に取るように次の展開が読めてしまい、その期待を裏切られることなくエンドロールに至ってしまったのです。知っているものが増えていくにつれて、ありきたりな物というのは目についてしまうのはある程度は仕方がないかもしれません。しかしながら「あぁ、この展開はなんだか既視感があるな」とジャッジしてしまっている自分がいたことに気がついた時、愕然としました。

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片山士駿

片山士駿  (かたやま しゅん)
1995年千葉県出身。国立音楽大学ジャズ専修を首席で卒業、矢田部賞受賞。Manhattan School of Music 修士課程を修了。2015年、第46回山野ビッグバンドジャズコンテストにて最優秀ソリスト賞を受賞。フルート奏者の受賞は大会史上初。2016年、米国フルート協会 NFA主催 Jazz Artist Competition Winner Player に選出される。2018年、マンハッタン音楽院へ入学しニューヨークへと渡る。2020年、新型コロナウイルスの影響により日本へ帰国。都内を中心に、自己のリーダーカルテットや、浅利史花(gt), 壷阪健登(pf)と結成した“キリヱ”での演奏活動の他、文化放送70周年記念「朗読劇 WA-GEI 」、「映画『ルパン三世 カリオストロの城』シネマ・コンサート! and 大野雄二・ベスト・ヒット・ライブ!」等、様々なライブやレコーディングへの参加、TV 出演など、活動は多岐にわたる。これまでに池田篤、大澤明子、斎藤和志、Donny McCaslinの諸氏に師事。
主な共演歴:小曽根真、菊池ひみこ、佐山雅弘、山下洋輔、にゅうおいらんず等(敬称略)

 
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