第23回│韓国、ソウルへ
うな刺し肴にマッコリ飲めば、あなたもいなせなソウルっ子
……かどうかは知りませんが、なかなかの珍味で美味しかったですなぁ。
昨年ニューヨークへ遊びに行った際の出来事は、以前のこの連載でも書かせていただきましたが、その時に大学院時代の最も親しかった友人の一人で、現在もニューヨークで活躍しているピアニスト Dabin Ryuに再会しました。その時の再会をきっかけに、お互い計画を進めていたのですが、彼女がふるさとである韓国に一時帰国するタイミングに合わせて僕もソウルに赴き、6月の頭に4日間のミニ・ツアーを行なったのでした。僕にとっては初めての韓国。今回はその小旅行記を綴って行くことにします。
今回の一連のライブはリーダーDabin Ryu(pf)、Seajun Kwon(b)、Eunmaru Yi(ds- 6/4, 6/6)、Taehyun “TK” Kim(ds- 6/5, 6/7)、Sun Yoo(as- 6/5, 6/7) に僕という、カルテットまたはクインテットでの演奏となりました。Dabin以外のメンバーは初めましてだったものの、現在もニューヨークが拠点のSunや、日本での演奏歴のあるメンバーもおり、まさに気鋭のメンバー。演奏はもちろんですが、みんな素晴らしいミュージシャンシップの持ち主たちで、すぐに輪に入れてもらえて、そのまま音楽にフォーカスすることができました。


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片山士駿 (かたやま しゅん)
1995年千葉県出身。国立音楽大学ジャズ専修を首席で卒業、矢田部賞受賞。Manhattan School of Music 修士課程を修了。2015年、第46回山野ビッグバンドジャズコンテストにて最優秀ソリスト賞を受賞。フルート奏者の受賞は大会史上初。2016年、米国フルート協会 NFA主催 Jazz Artist Competition Winner Player に選出される。2018年、マンハッタン音楽院へ入学しニューヨークへと渡る。2020年、新型コロナウイルスの影響により日本へ帰国。都内を中心に、自己のリーダーカルテットや、浅利史花(gt), 壷阪健登(pf)と結成した“キリヱ”での演奏活動の他、文化放送70周年記念「朗読劇 WA-GEI 」、「映画『ルパン三世 カリオストロの城』シネマ・コンサート! and 大野雄二・ベスト・ヒット・ライブ!」等、様々なライブやレコーディングへの参加、TV 出演など、活動は多岐にわたる。これまでに池田篤、大澤明子、斎藤和志、Donny McCaslinの諸氏に師事。
主な共演歴:小曽根真、菊池ひみこ、佐山雅弘、山下洋輔、にゅうおいらんず等(敬称略)









