THE FLUTE 137号 Special Contents

早く上手くなる! 決め手は“読譜力”

プロだって譜読みは大変…初見&譜読みアンケート

レパートリーを増やそうと思うと、かならず必要な作業が「譜読み」です。これは愛好家もプロも変わりません。 プロだって初見や譜読みが得意な人もいれば、そうでない人もいます。そこで今回はプロの奏者に「譜読み」についてアンケートを実施しました。

Q1. 譜読みするときに注意することは?
Q2. 譜読みを早くするコツは?

フルート奏者 プロ奏者 阿部博光|阿部麻耶|荒川 洋|安藤史子|一木瑛美|井原和子|大嶋義実|梶川真歩|金井康子|さかはし矢波|清水理恵|
中川佳子|萩原貴子|藤井香織|森 圭吾|山村有佳里|湯本洋司|吉野裕子

 

特別寄稿 武田和大 サックス奏者

“読譜力”のアンケートを行なったところ、サックス奏者の 武田和大さんから大変興味深い回答をいただきました。 武田さんは、持ち替え楽器としてフルートも演奏し、 自身のサイトでは譜読みについて多く言及しています。 今回は譜読みのコツはもちろん、武田さん独自の視点からみる読譜力についてご紹介します。

武田 和大│ Kazuhiro TAKEDA
90年にボストンにてジョージラッセルorch.に参加。帰国後はあらゆるジャンルの録音とライブを行なう。近年の代表的な編曲と演奏は m-flo with Double&TOKU の「Life is Beautiful」Jazztronik のアルバム一連における管アレンジなどを手がけ、B'z の松本さんがグラミー賞を取ったアルバムにも参加している。大胆な表現を見せつつ常に端正な音色が身上。大震災後には[楽器forKids]代表として各地の子供たちに休眠楽器を治し、手渡して回っている。
Facebookにて「楽器操作術」や「音階練習」を掲載中!https://www.facebook.com/kaeruararescale
HPhttp://www1.parkcity.ne.jp/kazudai/sax/

 

今度の曲、難しそう…どう取り組む?岩下智子

新しい曲を始めるとき、あなたはどうやって取り組みますか? 楽譜を開き、「今度の曲は難しそうだな……」と思う曲であればあるほど、どんなふうに譜読みをするかがポイントになります。 ここでは、フルート奏者に必要な「読譜力」をどう鍛え、磨いていけばいいか、曲例を挙げながらプロ奏者に教えていただきます。

取り組み1:初見力を高める
取り組み2:楽譜を俯瞰する
取り組み3:ノンストップで演奏する
取り組み4:自分を知るには、まず相手を知る

実践編! ケーラ作曲『子守歌』
誌面では《実践編》として、実際の曲例をもとに“譜読み”を解説しています。

岩下 智子│ Tomoko IWASHITA
東京藝大、及び東京藝術大学大学院修士課程修了。その後、ドイツ・デトモルト音楽大学へ留学。西日本新聞社賞受賞。イタリア・トリエステ・デュイーノ国際音楽コンクール第2位受賞。ザルツブルグ音楽祭、イギリス・ノリッジ音楽祭に出演。これまでにイタリア国営放送、NHK-FMにたびたび出演する。2014年4月、ヘンデルの「11のフルートソナタ集」(全音楽譜出版社)を編集出版。アジア・フルート連盟理事。現在、武蔵野音楽大学講師。

 

新曲エチュードを使って実践 読譜力を上げるには、初見値からを上げるのが早道です。

ここではTHE FLUTE誌で人気の若手作編曲家、小谷有人氏、加藤新平氏に新曲エチュードを書き下ろしてもらいました。
初級、中・上級編と5種類の楽譜があります。楽譜をじっくり読んで挑戦してみてください。
各コーナーの最後にポイントも記載していますので、クリアできたかチェックもできます。

 

知っておきたい楽譜知識 あなたは答えられる?楽譜ドリル あなたの知識はどのくらい?

初めて見る楽譜をスラスラ読めるようになるためには、書かれている記号が瞬間的に読めなくてはいけません。楽譜の知識をもう一度復習したり、簡単なテストで確認できるコーナーもご用意しました。
ぜひ誌面で挑戦してみてください。

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フルート奏者カバーストーリー