サックス名曲!アンサンブル道場 │第12回_THE SAX vol.113

第12回 アンドレ・シャイユー「アンダンテとアレグロ」、J.リュエフ「シャンソンとパスピエ」

7回アドルフ・サックス国際コンクール第1位を受賞し、国内外で活躍の場を広げているサクソフォニスト 齊藤健太氏と、室内楽奏者として絶大な信頼を得ているAKI マツモト氏による「サックス名曲! アンサンブル道場」が好評連載中です。

この連載の特徴は、サックス奏者からの目線にプラスしてピアニストからのアドバイスも掲載していること。またこの連載を動画で、演奏を交えながらYouTubeで配信してくれることです。
クラシックの楽曲の中で超定番と言われる楽曲を取り上げていきます。

第12回はアンドレ・シャイユーの『アンダンテとアレグロ』とJ.リュイエの『シャンソンとパスピエ』です。

誌面では今回も齊藤さん、AKIマツモトさんが丁寧にわかりやすく解説してくれました。
例えば……

●AKI スコア3段目最後の小節、サックスにpoco più vivoがあります。その前で1回フレーズが終わる時にピアノのアルペジオがありますが、その持って行き方についてですが、rit.するのも良いし、次へ向かって行くのも良いですが、大事なのは“迷わない”こと。
次にpoco più vivoがあるので私はaccel.していますが、逆に次のpoco più vivoからパキッと切り替える場合はアルペジオをrit.しても良いです。
●健太 その部分、流れで拍を数えるのが苦手な方には拍を見せてあげたほうがいいかもしれないけれど、音楽的にはただ流れていく部分。ふわっと上に抜けて 次に向かっていく部分なので、ピアニストは拍が見えすぎないようにしたほうが 音楽的には適切だと思います。
●AKI poco più vivoの3小節目のサックスから、サックスとピアノで同じメロディを交互に繰り返すので、ピアニストは、サックスがどういうふうにそのモチーフを吹いているかよく聴くことが大切ですね。
(シャイユー『アンダンテとアレグロ』本文20小節目解説より)

このように、1曲を通してサックス、ピアノの両者の目線で解説してくれています。
憧れの曲にじっくり取り組んでみてください。

 

 

本誌では動画にはない「健太とAKIのよもやま話」も人気コーナーです。
ぜひ本誌ご覧ください♪

 

 
【執筆者】
齊藤健太(Sax)
第7回アドルフ・サックス国際コンクール第1位、及び新曲賞受賞。2002年の故・原博巳氏以来、日本人2人目となる快挙を成し遂げる。洗足学園音楽大学を卒業、同時に優秀賞を受賞。東京藝術大学別科修了。第31回及び第34回日本管打楽器コンクールサクソフォーン部門第3位。第9回国際サクソフォンコンクールノヴァゴリツァ(スロベニア)第2位。2020年6月、CAFUAレコードよりデビューアルバム「凱旋-GAISEN-」リリース。これまでにサクソフォーンを金井宏光、二宮和弘、須川展也、池上政人、林田祐和の各氏に、室内楽を池上政人、有村純親の各氏に、ジャズサクソフォーンを佐藤達哉、MALTAの各氏に師事。洗足学園音楽大学講師。

AKIマツモト(Piano)
東京藝術大学音楽学部附属音楽高校、東京藝術大学器楽科卒業。アンサンブルピアニストとして須川展也、齊藤健太、上野耕平、住谷美帆を 始めとする日本を代表するサクソフォン奏者と共演多数。2018年「第9回 スロヴェニア国際サクソフォンコンクール」優勝の住谷美帆氏、2019年「第7回アドルフサックス国際コンクール」優勝の齊藤健太氏の伴奏を務める。「第9回スロヴェニア国際サクソフォンコンクール」公式伴奏者。TV朝日「題名のない音楽会」、BS日テレ「恋するクラシック」、NHK-FM「リサイタル・パッシオ」等メディア出演。2020年5月オリジナル 曲による1stアルバム「Back to the Moon」リリース。

 


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登場するアーティスト
画像

齊藤健太
Kenta Saito

東京都出身。2015年、洗足学園音楽大学卒業、同時に優秀賞を受賞。2017年、東京藝術大学別科修了。第31回及び第34回日本管打楽器コンクールサクソフォーン部門第3位。第27回大仙市大曲新人音楽祭コンクール管楽器部門最優秀賞、並びに審査員推薦を受ける。
9th International Saxophone Competition Nova Gorica 第2位。2019年、第7回アドルフ・サックス国際コンクール第1位。洗足学園ニューフィルハーモニック管弦楽団とH.トマジのサクソフォーン協奏曲で共演(秋山和慶指揮)。これまでにサクソフォーンを金井宏光、二宮和弘、須川展也、池上政人、林田祐和の各氏に、室内楽を池上政人、有村純親の各氏に、ジャズサクソフォーンを佐藤達哉、MALTAの各氏に師事。Saxophone Quintet “Five by Five”では「KENTA」として活動。ブリッツフィルハーモニックウインズ、コンサートマスター。

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