サックス記事 ビギナーから上級者まで役立つ!実力派プロ奏者が伝授する使える基礎練習法
THE SAX vol.62 より

ビギナーから上級者まで役立つ!実力派プロ奏者が伝授する使える基礎練習法

ビギナーはもちろん、中上級者になっても欠かすことのできない基礎練習。サックスを演奏する者にとっての永遠の命題とも言えるこの基礎練習に、現在人気のプロ奏者たちはどのように取り組んできたのだろうか。そのトレーニング方法を惜しみなく公開してもらおう!
まずはクラシック/吹奏楽と、ジャズ/フュージョンを代表して、それぞれ田中靖人、本田雅人という中堅からベテランの域に達してプレイヤーとして脂の乗り切った二人にインタビュー。続いて世界屈指の技巧派、エリック・マリエンサルと、泣きの音色に定評のあるネルソン・ランジェルの練習法もご紹介。
特に、田中靖人、本田雅人、エリック・マリエンサルの3氏は動画で解説と実演を見ることが可能だ!

田中靖人 クラシック & 吹奏楽の練習法

音色編
・田中さんは憧れの奏者の音色に近づけるためにどんな練習をしましたか?
・すべての音域でキレイな音色を出すためにはどんな練習法がありますか?

音程編
・チューニングをしているのに、伴奏のピアノやカラオケCDと合わせるとピッチがずれてしまう場合、それを矯正するための練習法はありますか?

フィンガリング編
・指が転んで違う音が出てしまうという悩みを解決するのに効果的な練習法はありますか?

リズム編
・メトロノームに合わせて吹いていて遅くなったり速くなったりする場合に、それを矯正する良い練習法はありますか?
・ピアノ伴奏者からリズムが安定していないと指摘を受け、シンコペーションが苦手と感じている。そんなケースで効果的な練習法はありますか?

タンギング編
・タンギングを速くかつ正確にするための練習法を教えてください。
・ダブルタンギングでシングルタンギング並みにキレイに聞こえるようにする練習法はありますか?

オリジナル編
・ご自身で編み出したオリジナルの練習方法は何かありますか?
・エチュード以外で基礎練習になるオススメの一曲を教えてください。その曲のどの部分が練習になるのか、またどういう点に注意して練習すれば良いのかも教えてください。

本田雅人 ジャズ & フュージョンサックスの練習法

その超絶演奏で「ハイパー・サックスプレイヤー」の名をほしいままにし、サックスはもとより、フルート、トランペット、ギター、キーボードまで数々の楽器をこなす本田氏。天才肌に見られがちな本田氏だが、本当はいつだって真剣に、もっとうまくなる方法を考えている。
豊富な経験と明快な理論に裏付けられたこの練習法を、ぜひ自分のものにしてほしい!

音色編
・本田さんが憧れの奏者の音色に近づけるためにした練習法はありますか?
・本田さん自身は音色をどう磨いてきたのですか?
・すべての音域できれいな音色を出すための練習はしていますか?

音程編
・チューニングをしているのに、他の共演者やカラオケCDと合わせるとピッチがずれてしまうという時、それを克服するための練習法はありますか?

フィンガリング編
・指が転んで違う音が出てしまう場合に、それを矯正する効果的な練習法などありますか?
・指がもつれてスケールが滑らかに吹けないという場合に行なうべき練習法は?

リズム編
・メトロノームに合わせて吹いていて遅くなったり速くなったりする場合に、それを矯正する良い練習法はありますか?
・シンコペーションが苦手でドラムやベースからリズムが安定していないと指摘を受けてしまった場合に、それを直すための効果的な練習法はありますか?

タンギング編
・タンギングが速くかつ正確になるための練習法を教えてください。
・ダブルタンギングの効果的な練習法を教えてください。

オリジナル編
・ご自身で編み出したオリジナルの練習方法があれば教えてください。以前、練習の時は音が出にくいマウスピースを使うとおっしゃっていましたね。
・基礎練習にもなるオススメの一曲があれば、どの部分が練習になるのか、またどういう点に注意して練習すれば良いのかとともに教えてください。

世界屈指の技巧派エリック・マリエンサルが秘伝エクササイズを大公開!

2013年7月に丸の内COTTON CLUBのステージに立ったエリック・マリエンサル。THE SAX 61号でもそのライブや楽器のこと、近況などを語ったサックス奏者/作編曲家の小林洋平氏によるインタビューを掲載したが、今回は同じインタビューで教えてくれた彼独自のエクササイズについて紹介しよう。世界屈指のテクニシャンとして知られるマリエンサルのワザはこうして培われている。

「何を練習するか」よりも「どう練習するか」が重要だ!
・エリックさんは今までに3冊の教則本と3本の教則ビデオをリリースされていますよね。他にレッスンなど教えるお仕事はしていらっしゃるんですか?
・何かおすすめのエクセサイズなどをTHE SAX読者のために教えていただけますか?

泣きの音色を誇る名手ネルソン・ランジェルがクリニックで明かした練習法

2013年9月の丸の内COTTON CLUBでの3DAYS公演を盛況のうちに終えたサックス、フルート、ピッコロ、そして口笛まで操るマルチリード奏者ネルソン・ランジェル。その期間中に、今回は同じコットンクラブを会場にして石森管楽器が主催するサックスクリニックを開催した。サックスを演奏する上での心構えから具体的な練習法までに言及したクリニックはビギナーから上級者までに役立つ話が目白押し。その模様を近年は作編曲家としても活躍する人気サックスプレイヤー小林洋平が詳細にレポート。

登場するアーティスト
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本田雅人
Masato Honda

国立音楽大学在学中から原信夫とシャープス&フラッツリード・アルト奏者を務める。卒業後、本格的にプロ活動を開始、数多くのアーティストのレコーディングやツアーをサポートする。1991年、T-SQUARE に加入。同バンドのフロントを飾ると共に、作曲やアレンジの面でも新風を巻き起こす。1998年、T-SQUARE を退団、ソロ・アーティストとして活動開始。その後、日本を代表するサックスプレイヤーとして人気、実力ともに現在に至るまでフュージョン界の頂点に君臨し続ける。

登場するアーティスト

ネルソン・ランジェル
Nelson Rangell

1960年コロラド州生まれ。音楽一家に育ちサックス、フルート、ピッコロなど様々な楽器を習得。さらに口笛も達者で、類い稀なマルチリード奏者としてフュージョン〜スムース・ジャズ界で不動の人気を保っている。デビュー時はデヴィッド・サンボーンの後継者と話題を呼び、その後90年代にはGRPレーベルから次々とソロアルバムを発表。GRPオールスターズの一員としても活躍した。最新作は2019年2月にリリースしたアルバム「By Light」。
石川周之介(いしかわ しゅうのすけ)
サックス、フルート、ボサノヴァ・ギター奏者。明治大学ビッグ・サウンズ・ソサエティ・オーケストラ出身。2000年よりアメリカのニューオリンズ大学にて留学後、拠点をオランダに移しロッテルダム音楽院(Codarts)で5年間学び、演奏活動を行う。世界最大規模のノースシージャズフェスティバル出演やオランダ王室演奏会での演奏など幅広く活動。卒業し欧州教員免許を取得。現在、今年加入したBig Horns Beeをはじめ、複数のバンドやユニットで都内を中心に活動中。

登場するアーティスト
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田中靖人
Yasuto Tanaka

1964年和歌山市に生まれる。 国立音楽大学在学中、第1回日本管打楽器コンクール第2位、第4回日本管打楽器コンクール第1位を受賞。 1990年東京文化会館でデビューリサイタルを開催。以来、国内外でリサイタルなど幅広い活動を行なっている。東京交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、神奈川フィルハーモニー管弦楽団、札幌交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団、仙台フィルハーモニー管弦楽団など、ソリストとしてオーケストラとの共演も多数。 2000年より(一財)地域創造主催の「公共ホール活性化事業」のアーティストとして、リサイタル、アウトリーチ コンサートも意欲的に行なっている。2003年和歌山県より「きのくに芸術新人賞」を受賞。 ソロ・アルバムに、1991年「管楽器ソロ曲集・サクソフォーン」(日本コロムビア)、1995年「ラプソディ」(EMI music japan)、1997年「サクソフォビア」(EMI music japan)、2003年「ガーシュイン カクテル」(佼成出版社)、2012年「モリコーネ パラダイス」(EMI music japan)をリリース。 また、サクソフォーン四重奏団 トルヴェール・クヮルテットのメンバーとして活躍し、これまでに10枚を超えるアルバムをリリース。2001年文化庁芸術祭レコード部門“大賞”を受賞。 現在、東京佼成ウインドオーケストラコンサートマスター、国立音楽大学、愛知県立芸術大学、昭和音楽大学、桐朋学園大学各講師、札幌大谷大学客員教授、名古屋音楽大学客員教授。

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