サックス記事

渡辺貞夫がチェロ奏者と組んだブラジル録音作が完成!

THE SAX 73号 Talk Jam 1

ストレートアヘッドなジャズからフュージョンまで、また時にはクラシックにまで挑んできた、サックスを知り尽くした日本が世界に誇るスーパープレイヤー渡辺貞夫。そしてそんなナベサダの音楽として忘れてはならないのが、ブラジル音楽であることは言うまでもないだろう。ニューアルバム「ナチュラリー」は、アントニオ・カルロス・ジョビンのバンドメンバーでもあったチェロ奏者ジャキス・モレレンバウムを共同プロデューサーに迎えた新鮮味溢れる一枚となった。

THE SAX73号では、アルバム発売を控えた本人に、ジャキス・モレレンバウムとアルバムを作ることになった経緯や共演メンバーのこと、収録楽曲、レコーディングに使用した楽器、ブラジル音楽を演奏する時のアドバイスなど語っていただいた。ここではその一部を紹介しよう。

渡辺貞夫、ジャキス・モレレンバウム
――
ニューアルバム「ナチュラリー」は、ブラジル人チェロ奏者のジャキス・モレレンバウムとのコラボレーションによるブラジル録音ですが、彼とアルバムを作ることになった経緯は?
渡辺
ジャキスは1997年に、僕がプロデュースしていた“キリン・ザ・クラブ”というイベントにカエターノ・ヴェローゾが出演した時のバンドのメンバーだったんです。だけど、その時は彼のことはあまり認識していませんでした。その後、スティングやアンドレア・ボチェッリなどと共演しているのを聴いて、いろいろな仕事ができる人なんだなと、ジャキスというミュージシャンのことが段々と僕の中にインプットされていきました。僕は国立音楽大学で招聘教授をしていますけど、ある日、大学に向かう車の中で、たまたまカエターノのCDを流していて、ストリングスのアレンジがいいなと思ったら、それがジャキスのアレンジだったんです。それで去年の8月、彼がブルーノート東京に出演した時に聴きに行ったところ、けっこう熱いソロを取っていて、いいなと思って。終演後に挨拶に行き、そこですっかり意気投合して、一緒にアルバムを作りたいという話をしたら、彼もすごく喜んでくれて、そこから始まりました。
――
この作品を通して、本誌の読者に、何か伝えたいメッセージはありますか?
渡辺
僕自身が、自然に、素直に生きられたらいいなという思いで「ナチュラリー」というアルバム・タイトルを付けたので、これを聴いてくださるサックス奏者の皆さんも、そういうプレイヤーになってくれたらいいですね。

 


渡辺貞夫 NATURALLY

■CD INFOMATION
「ナチュラリー」渡辺貞夫
【VICJ-61742】通常盤(CD)
¥3,000+税 10月7日発売
JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント
[演奏]渡辺貞夫(As)、ジャキス・モレレンバウム(Vc)、ルーラ・ガルヴァオン(Guit)、イタマール・アシエリ(Pf)、アルベルト・コンチネンチーノ(Bass)、パウロ・ブラガ(Ds)、シヂーニョ・モレイラ(Perc)
[収録曲]ナチュラリー、ジュント・コン・ヴォセ、アフター・イヤーズ、ベン・アゴーラ、ウォーター・カラーズ、ナ・ラパ、カリニョーゾ、バーズ・ソング、スプリング、スマイル


■Profile
渡辺貞夫(わたなべ さだお) 
1933年2月1日栃木県宇都宮市生まれ。51年に上京してプロとしての活動を始め、53年に秋吉敏子のグループに参加して注目を集める。61年に初リーダー作をリリース後、バークリー音楽院に留学。70年代からは海外でも活動し、その音楽性は高く評価された。70年代後半からは、フュージョン的なサウンドにもアプローチし、一般的な人気も得る。その後も日本最高のアルトサックス奏者として、現在も精力的に活動を続けている。

■Concert Information
渡辺貞夫 ナチュラリー・コンサート
12月4日 京都コンサートホール
12月6日 兵庫県立芸術文化センター
12月8日 横浜関内ホール
12月9日 常陸太田市民交流センターパルティホール
12月11日 静岡県コンベンションアーツセンター グランシップ
12月12日 文化村オーチャードホール

 

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