吹奏楽で使用されている金管楽器、木管楽器、打楽器のことや、 練習方法、演奏技術、さらには上下関係まで、 吹奏楽に関するみなさんのお悩みを解決する「吹奏楽 お悩み相談室」。 Wind-i miniでは、みなさんのお悩みを随時募集中!
今の季節、楽器が冷えたり、空気が冷たいことで楽器に変化が起こります。 前回の木管楽器編に続き今回は金管楽器の寒さ対策を紹介します!
冬になると、前回紹介したフルートやサックスと同じように、金管楽器も結露で管内に水が溜まりやすくなります。しかし、金管楽器はこまめにスワブを通すことが難しい構造の楽器が多いです。トランペットやホルンはバルブケーシングまでの間に抜差管があるのでまだスワブを通しやすいのですが、ユーフォニアムやチューバはバルブを分解しないとマウスパイプにブラシを通せない構造です。そのため抜差管を抜いて中の水をこまめに抜きましょう。 また、冷たいマウスピースをそのまま口に当てるのは演奏上あまり良くありません。唇は毛細血管が集まっている部分なので、冷たいマウスピースが当たると血管が収縮して硬くなり、振動しづらくなってしまいます。マウスピースを事前に温めてから演奏をはじめ、休憩中にもマウスピースが冷えないようにポケットに入れて持ち歩くなどの工夫をしてみましょう。 とても寒い屋外で演奏する場合などは、アレルギー対策として販売されている、リムの部分が樹脂製になっているマウスピースを使うという手段もあります。しかし、普段と異なるマウスピースを使うリスクもあることも認識しておきましょう。