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wind-i mini 6号 

教えて!楽器のこと

トランペット奏者がいつもと違う楽器を吹いているのを見たことがある人も多いのでは……? そう、トランペット奏者はコルネットやフリューゲルホルンなどに楽器を持ち替えることがあるのです! しかしコルネットやフリューゲルホルンはトランペットとはまったく別の楽器。楽器をよく知って、持ち替えをバッチリ決めてみませんか? トランペットステーションの林雅彦さんにお話をうかがいました。

 

Q6

A6. ピッコロトランペットは管の長さが通常のトランペットの半分の長さになっている楽器です。B管やA管などがあります。マウスパイプを付け替えることで管の調を変えることができるものもあります。軽やかかつ華やかな音色が特徴です。通常のトランペットと同じ音を出す時は1オクターブ低い音の指使いになります。ピッコロトランペットを吹くと立ちどころにハイトーンが出るように思われている方がいらっしゃいますが、音域は普通のトランペットとほとんど変わりません。ただし、運指が変わることによって倍音の間隔が開くので、音を外しにくくはなります。

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Q7

A7. 持ち替えをあまり気楽に考えないほうがいいと思います。トランペットを吹くときのアンブシュアがしっかりしていない状態で持ち替えをしようとすると、トランペットを吹くときのアンブシュアまで崩してしまうことがあります。持ち替えには常にリスクが付きまとうのです。
その上で持ち替えるときに気を付けるとしたら、「今自分はトランペットとは違う楽器を吹いている」というイメージを持つことが大切です。トランペットを吹いている感覚のままでフリューゲルホルンやコルネットを吹くと、音質があまり変わらず持ち替え自体の意味がなくなってしまいます。いかにイメージを切り替えて持ち替えた楽器の音色を出すかが、持ち替え成功のポイントと言えますね。

 

Q8

A8. 先程も触れたように、コルネットもフリューゲルホルンもそれぞれトランペットとマウスピースが異なります。トランペットのマウスピースを持ってきてコルネットやフリューゲルホルンを試奏しようとしても残念ながら対応いたしかねます(笑)。
ピッコロトランペットについてはトランペットのマウスピースが使えるものと、コルネットのマウスピースが使えるものがあります。マウスパイプを付け替えることでどちらにも対応できる楽器もありますが、どちらのマウスピースが必要か店員さんに確認するとよいでしょう。

 

Q9

A9. 同じ大きさのマウスピースを選ぶと、確かに持ち替え時の違和感はなく楽ですが、「違う楽器を吹く」という意識を変えるのが難しくなってしまいます。コルネットに関しては、ショートかロングかに気をつけながら同じような大きさのものを選んでもいいかと思いますが、フリューゲルホルンに関しては、私個人の意見ではありますが、カップの内径が少し小さく、より深いものを選ぶとイメージが変えやすく良い結果が得られると思います。。

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Q10

A10. しっかりと店頭で何回か、複数の種類を試奏するのが大切です。店員さんに今使っている楽器やマウスピース、そして出したい音色などを相談しながらじっくり楽器を選ぶと、より納得のいく楽器と出会えると思います。

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