吹奏楽wind-iオンライン記事:田中靖人の吹奏楽サックス A to Z 第15回 | 新入生が入ってきた! 何から始める?
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田中靖人の吹奏楽サックス A to Z 第15回 | 新入生が入ってきた! 何から始める?

THE SAX vol.65(2014年5月25日発刊)より転載 

新入生が入ってきた! 何から始める?

今回のテーマは「新入生が入ってきた!何から始める?」です。中学校や高校で新入部員が来た時に、正しい練習の仕方を教えられれば、間違いなくパート力がアップします!

はじめに!

すでに楽器を演奏していたいわゆる経験者の場合は、あまり大変ではないと思いますが、初心者はとにかく音を出すことです。音色のことなどは時間をかけて取り組むとして、息をたくさん使って少しでも音が出れば、嬉しいと思います。それは“楽しい”の第一歩です。
楽器を演奏することは楽しいということを感じることができれば、もっと練習して吹けるようになりたいという気持ちになって、自発的にいろいろ考えるようになると思います。
音が出たら、ロングトーンのトレーニングの中でニュアンスのことなる課題を増やしたりしながら、運指も覚えて簡単なメロディも吹くようにすると、さらに楽しさが増しますね。
楽器はおもちゃみたいなものです。遊ぶような気持ちで演奏することがすべて良い結果に繋がるでしょう。
さあ、楽しみましょう!

Navigator:田中靖人

 

Q. 新入生にサックスのテクニックについて、まず覚えてもらいたいことは何でしょう?

A. サックスってこんな音!こんなことができる!を知ってもらうこと
演奏することについては、「はじめに」の内容を発展させていくことで興味を持てれば良いかと思いますが、コンサートやCD、DVDなどで、素晴らしい演奏を聴いて、サクソフォンってこんな音なんだ、こんなことができるんだということを知ることも大切なことです。いろんなジャンル、スタイルを聴くことで興味が広がるでしょう。

 

Q. 吹奏楽は座って吹くことがほとんどですが、どんな姿勢がいいのでしょうか?

A. ソプラノやアルト、テナー、バリトンで異なりますが、自然で演奏しやすい姿勢を選ぼう
ソプラノはカーブドを除いて直管なので、真ん中に真直ぐ構えますから、座奏でも立奏でもほとんど変りませんが、アルトは体の右側に構える場合と、真ん中に構える場合の2種類があります。これは演奏しやすければどちらでも良いです。
テナー、バリトンは管が長いので、基本的には体の右側に構えるのが一般的ですが、最近は体が大きな人が真ん中に構えるのを時々見かけます。姿勢が自然で演奏しやすいならそれでも良いと思います。男性、女性の違いはありませんが、女性が長めのスカートの場合に楽器を真ん中に構えると、楽器の下のほうにあるトーンホールを包む感じになるため、その辺りの音程が低くなってしまうので気をつけましょう。

 

Q. 新入生のレベルアップのために、どんな練習をすれば効果的でしょうか?

A.広い音域を使ってのロングトーンや音階練習は必ずやりましょう。
初心者の場合は、まったく何もわからないわけですから、いつも先輩が見てあげましょう。小さな子どもに言葉を教えるような気持ちで丁寧に教えてあげることが大切です。
楽器を吹くためのアンブシュアを支える筋肉、繊細な動きをコントロールする筋肉が必要なので、適当に休憩しながら広い音域を使ってのロングトーン、音階練習などは必ずやりましょう。
合わせてエチュードを使って、音楽的なことにもトライしてみます。エチュードには1曲ごとに目的がありますので、簡単なエチュードから始めてくださいね。

 

Q. 新入生と上級生で行なうパートでの効果的なロングトーンを教えてください。

A. パート練習は目的意識を持ってやることが大切です!
個人練習は目的がはっきりしていますが、パート練習はいろいろあると思います。
❶ 個人練習ができない初心者をサポートするため。 ❷ 個人練習の時間や環境がないのでパートで一緒にやる。 ❸ パートの音色作りのため(曲の練習など)。
などなどですが、パートでのロングトーンの目的は1と3になりますね。
全員が音を聴き合って、音色、バランス、音程に気を付けて演奏することを意識します。もし楽譜を使うならば、音階があれば充分です。それはサクソフォンの音域約2オクターブ半を使う、全調が練習できるものを使いましょう。
大切なことは、目的意識を持ってやることです。ロングトーンでも音階でも、練習ではないリード選びの時でも、あなたが音を出す時はそれを音楽と思ってください。それが効果的な練習となるでしょう。

 

※この記事はTHE SAX vol.65を再構成したものです

田中靖人さん
田中 靖人 Yasuto Tanaka
和歌山県出身。国立音楽大学在学中、第4回日本管打楽器コンクール・サクソフォン部門で第1位を獲得。1991年には「管打楽器ソロ名曲集・サクソフォーン」でCDデビュー。1995年「ラプソディー」、1997年「サクソフォビア」を、03年「ガーシュインカクテル」を、2012年「モリコーネ・パラダイス」をリリース。一方、室内楽のジャンルではサクソフォン四重奏団[トルヴェール・クヮルテット]で活躍。2001年には文化庁芸術祭レコード部門大賞受賞。現在、愛知県立芸術大学、昭和音楽大学講師、礼幌大谷大学客員教授として後進の指導にもあたっている。東京佼成ウインドオーケストラ コンサートマスター。


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