シエナ・クラッツQ&A クラリネット☕Cafe 〜上手くなるためのホッと一息〜

vol.36「余計な力を入れずに動かすには?」

余計な力を入れずに動かすには?

こんにちは。いつもこのコーナーは勉強になります。私はまだ初心者ですがクラリネットが大好きで高校の部活では頑張っています! でもなかなか指が思うようにまわりません。他のクラリネットパートの人たちは、中学から始めたのでそれなりに指も回るし、上手だと思います。でも私は高校でクラリネットを始めたのでまだ1年半……。指が回らないと思うとどんどん力が入っているみたいで、「力抜きな!」と先輩に言われてしまいます。無駄な力なしに動かすための練習法があれば教えてください。
(東京都・まっつんさん)

まっつんさん、こんにちは! 原山沙保子です。

指や身体に力が入って動きにくくなるのには、指だけじゃなくて案外色々なことが関係していることがあります。
まず楽器を構えて、口を開けてみてください。下の歯にマウスピースが乗っているようでしたら、腕に力が入っていて、楽器の角度が大きくなってしまっているかもしれません。
そういう時、右手の人差し指で楽器を支えていることがよくあります。開放のソを吹いた時に楽器が安定しないので、人差し指や小指で楽器を支えてしまうんですね。そうすると、手首が真っ直ぐではなくちょっと内側に曲がったような角度になってしまい、指が動きにくくなってしまいます
それから、指を動かす時は、手のひらが固くならないように指の根元から動かすようにしましょう。レガートの時も大きくはっきり動かします。指は自然にカーブして、余分な力が入ったり第一関節がへこまないようにしましょう。
次は練習です。ひとつの方法として、指に覚えさせるように、できないところほどゆっくりから、間違えないで吹けるテンポで、何度も練習しましょう。間違えずに吹けるテンポはかなり遅いので、メトロノームをかけながら、指や腕に力が入っていないか、音はきちんと出ているか、どこが難しいのか、いろいろ考えながら練習する余裕ができます
間違えずに何度かできたら、メトロノームを少しずつ速くして同じように練習を進めます。急がば回れ! だんだん速いテンポになっても肩や腕に余分な力が入らないように、リラックスして根気良く練習してください。余分な力が入らないで指を動かす方法は色々あるのですが、まずこのコツコツ練習をおすすめします。
頑張ってください!


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