加藤明久のクラリネット何でもQ&A

第14回「これぞ究極の質問」

曲で音出しの時にうまく音が出ません。どういう練習をしたらよいのでしょうか。(20歳・埼玉)

これぞ、究極の質問プライベート&公開レッスンで、ほとんどの時間を費やすこの問題は、自分も最後までクリアできなかった大きなハードルだけに、思い入れは深いものがある。
弓を射る姿をイメージしてほしい。加藤も経験がないので、あくまで想像であるが……。
まずは両手をそろえ、弓をセットする→左手の位置を決める→右手を引く→狙いを定める→右手を離す、の順。クラリネットのアタックもこれと同様である。息を吸う→下唇をセットする→リードに舌をつける→舌を離す、の順。簡単な作業である。なぜ、これができないのか。そしてどこができていないのか。胸に、いや舌やあごに手を当てて考えてもらいたい。

スペースも少ないので結果を先に言うが、悪いアタックとは……[続きはこちらから!!]

加藤明久

Akihisa Kato

クラリネットを大橋幸夫、浜中浩一の両氏に師事。 1983年、国立音楽大学卒業。その年より制定された矢田部賞を受賞。 第53回読売新人演奏会などの新人演奏会に出演。 第16回民音室内楽コンクール第1位入賞。 1984年、第1回日本クラリネット・コンクール入賞。 1985年、第35回ミュンヘン国際コンクール木管五重奏部門でファイナリスト。 1988年、欧日音楽講座にて初のビュッフェ・クランポン賞を与えられる。第2回日本クラリネット・コンクール入賞。 1990年、NHK交響楽団に入団。 2019年、NHK交響楽団を退団。 2019年より昭和音楽大学教授、武蔵野音楽大学非常勤講師。

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