クラリネット記事
The Clarinet vol.49 Close Up

伝統的な歌劇場で活躍するメローニ氏

Fabrizio Meloni

2003年に発行したThe Clarinet 13号以来、約10年ぶりの登場となったファブリツィオ・メローニ氏。当時のインタビューでは「ジャズに挑戦する」と語っていたが、この10年間にどんな活動をしていたのか興味深い。
現在、メローニ氏はミラノ・スカラ座管弦楽団首席奏者およびスカラ・フィルハーモニー管弦楽団首席クラリネット奏者として多忙な毎日を送っている。また、国内外のオーケストラとの共演も多く、若手演奏家の育成にも力を注いでいる。
所属するミラノ・スカラ座管弦楽団は、イタリアの中心地であるミラノの歌劇場スカラ座のオーケストラ。このスカラ座はイタリアで最も重要な劇場であり、大指揮者や大歌手がその伝統を作ってきた。メローニ氏は、「伝統ある劇場に入ることが感動的でエモーショナルな体験」だと言う。
今回通訳を務めてくれたイタリア在住のピアニスト、吉川隆弘氏とはすでに2枚のCD+DVDを制作している仲。時には友人のように、時には師弟関係を思わせる2人の会話は、インタビューでありながら、とても和やかで笑いが絶えなかった。メローニ氏は、最後にクラリネットという楽器のすばらしさを語ってくれたので、ぜひとも誌面で確認してもらいたい。

 

Fabrizio Meloni│ファブリツィオ・メローニ
イタリア・コモ出身。1984年よりミラノ・スカラ座管弦楽団およびスカラ・フィルハーモニー管弦楽団首席クラリネット奏者。国内外のオーケストラとの共演も多く、CDも多数リリースしている。また、イタリア国内はもとより、パリ、リヨンなどでもマスタークラスをもち、若手演奏家の育成に力を注いでいる。
http://www.fabriziomeloni.it/


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