クラリネット記事
The clarinet 53号 Close Up-2

八巻志帆 SHIHO YAMAKI

現在バスクラリネット奏者として大阪を拠点に、故郷の宮城や東京でも演奏活動を展開している八巻志帆氏は本誌初登場。12月7日には2枚目となるアルバム「MY SWEET HOMETOWN」をリリースした。同アルバムはポピュラー・ミュージックを中心とした選曲で、バスクラリネットを知らない人にも、その魅力を伝えていきたいという想いが込められた作品だ。誰が聴いても懐かしさが感じられ、温かい気持ちになれる、そんなアルバムに仕上がっている。
同アルバムを制作すると決まったときには、『ふるさと』から始まって、『哀愁のミュゼット』、『花は咲く』、『アルバムのページ』で終わるという構成を思いついたという。
そんな八巻氏は中学校の吹奏楽部でクラリネットを始めたが、Bbクラリネットの経験がほとんどないまま、バスクラリネットを担当することになった。以来、バスクラリネット一筋で、さらなる高みを目指すために相愛大学音楽学部バスクラリネット専攻の第1期生となる。
そして、大学在学中にはファーストアルバム「Bass clarinet Recital」をリリース、初のソロリサイタルも開催している。現在ではソロ活動に加え、代表を務める女子5人のアンサンブル“Milfy Clarinet Ensemble”での活動にも積極的に取り組んでいる。
八巻氏はクラリネットを吹く学生に向けて、インタビューの最後に、自分の中のイメージをしっかりと持って、いつでも新鮮な気持ちで音を出すことを大切にしてほしいというメッセージを残してくれた。さらに詳しい内容は誌面で確認してもらいたい。

CD information

八巻志帆アルバムCD MY SWEET HOMETOWN

「MY SWEET HOMETOWN」

2014年12月7日発売
【ALCD-3106】¥3,024(税込)
[演奏]八巻志帆(Cl)、藤井裕子(Pf)
[収録曲]ふるさと、宵待草、浜辺の歌、シチリアーノ、ディープ・リバー、夢のあとに、リベルタンゴ、Someone to watch over me、オブリビオン、里の秋、荒城の月、哀愁のミュゼット、花は咲く、アルバムのページ

 

八巻志帆│ Shiho Yamaki
宮城県仙台市出身。仙台向山高等学校卒業。相愛大学音楽学部音楽学科にバスクラリネット専攻の一期生として入学。在学中より、大前哲氏による『Concord~2本のバスクラリネットのための~』の委嘱初演を行なうなど、積極的に演奏活動を行なう。2009年初夏に1stソロアルバム『Bassclarinet Recital』をコジマ録音よりリリースし、発売記念リサイタルを行なう。同大学卒業演奏会(於:いずみホール)をはじめ、関東、関西で行なわれた新人演奏会に複数出演。バスクラリネットを副島謙二、藤井一男、福井聡の各氏に、クラリネットを藤井一男、福井聡、金井信之の各氏に、2013年よりジャズを鈴木孝紀氏に師事。また、故浜中浩一、ヤン・ギュンス、サウロ・ベルティの各氏のマスタークラスを受講。2014年3月、代表を務めるMilfy Clarinet Ensembleで参加したクラリネット協会アンサンブルコンクール(於:パルテノン多摩)で2位を受賞。ジャンルに捉われないソロバスクラリネットの世界の確立を目標に、様々なジャンルのアーティストと共演を重ねている。


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