フルート記事 『上を向いて歩こう』──練習トラックを使って
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THE FLUTE vol.212 Special Contents

『上を向いて歩こう』──練習トラックを使って

LESSON

ラテン音楽のノリを知ってもらうために、幸枝さん(Fl)、長澤さん(Guit)、見谷さん(Perc)にご協力いただき、練習トラックを用意しました。ぜひ活用して、ラテン音楽ならではのグルーヴを感じてください。

『上を向いて歩こう』練習トラックの使い方(楽譜掲載:212号P.36〜)

本誌に楽譜を掲載した『上を向いて歩こう』の練習トラックは、ボレロ、サンバ/パルチード・アルト、レゲエ/ショッチの3種類をダウンロードできます。
いずれもラテン音楽やカリブ音楽でよく用いられるリズムです。ギターやパーカッションによるリズムとフルートのメロディを参考に、それぞれのグルーヴを感じながら練習してみてください。
各トラックは、演奏例16小節を聴いた後、リズムセクションのみの16小節で実際に演奏できる構成になっています。リズムが取りづらい場合は、まずリズムセクションだけを繰り返し聴き、身体でリズムを感じることから始めましょう。またフルートを吹く前にメロディを歌ってみると、リズムのニュアンスをつかみやすくなります。
※収録したフルート演奏は、譜面に記載された音域より1オクターブ上で演奏しています。練習の際は、ご自身の吹きやすい音域で演奏してください。

[ボレロ](Track 6)
カウント1小節

→イントロ4小節→演奏16小節→リズムセクション16小節

[サンバ/パルチールアウト](Track 7)
カウント2小節

→イントロ8小節→演奏16小節→リズムセクション16小節

[レゲエ/ショッチ](Track 8)
カウント2小節

fill in→イントロ4小節→演奏16小節→リズムセクション16小節

それぞれのリズムの特徴

ラテン音楽でいうボレロ(Bolero)は、主にキューバで発展したジャンルで、19世紀頃に誕生しました。ゆったりとしたテンポと、情熱的でロマンティックなメロディが特徴です。特徴としては、

2拍子または4拍子(今号のトラックでは4拍子)
穏やかなリズム
歌を重視したスタイル
ギターやパーカッションを中心とした伴奏

などがあります。

次にレゲエは耳にしたことがあるかもしれませんが、本誌の読者の中には、ショッチ(Xote)という言葉に初めて触れる方も多いのではないでしょうか。
レゲエは1960年代後半にジャマイカで生まれた音楽ジャンルで、ゆったりしたリズムと独特の“裏打ち”が特徴です。世界中の音楽に大きな影響を与えました。特徴としては

裏打ちのリズム
ベースラインの重要性
メッセージ性の強さ

などがあります。

ショッチは、もともとヨーロッパ生まれの舞曲ですが、19世紀に中南米へ伝わり、各地のラテン音楽や民族音楽に大きな影響を与えました。そのため、ラテン音楽の文脈でも重要な存在です。ヨーロッパから伝わったショティッシュは、各国で独自に変化しました。特徴は、

2拍子系の軽快なリズム
歩くようなテンポ
親しみやすい旋律
ヨーロッパ舞曲らしい優雅さ

です。

パルチード・アルト(Partido Alto)とは、ブラジルのサンバの一形式で、リオデジャネイロを中心に発展した伝統的なスタイルです。特徴としては

強いグルーヴ感
打楽器中心のリズム
コール&レスポンス
即興的な歌唱
シンプルながら跳ねるようなノリ

などが挙げられます。

本誌に掲載の楽譜と、ダウンロード音源を使用して、ぜひラテン音楽のグルーヴを感じてください♪

 

THE FLUTE vol.212 連動音源ダウンロード

幸枝さん、長澤紀仁さん、見谷聡一さんが演奏する、『マシュ・ケ・ナダ』『エル・クンバンチェロ』『Tico-Tico no Fubá』『ラ・クンパルシータ』『コンドルは飛んでいく』演奏&伴奏音源と、『上を向いて歩こう』リズム練習トラックがダウンロードできます!
さらに! FLUTE CLUB会員の皆さんは『ベサメ・ムーチョ』演奏&伴奏音源とアドリブソロ付き楽譜がダウンロードできます。

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登場するアーティスト

幸枝
Yukie

上野学園大学音楽学部卒業。東京コンセルヴァトアール尚美ディプロマコース修了。フルートを崎谷直、野口龍の両氏に師事。
フルート、オカリナ、ケーナ、篠笛など様々の笛を演奏するマルチインストゥルメンタル・プレイヤー。大学在学中より、劇版演奏、数々のレコーディング、コンサートに参加。ブラジル音楽においては、3度の渡伯。ショーロをベースにオリジナルな音楽を展開中。また、子ども向けの企画では、笛&歌のお姉さんとしても活動。笛を携え、全国を奏でながら歩いている。
’99年、1stアルバム「I LOVE BOSSA」、「Sentimental city」、’02年、2ndアルバム「私の夏/ E MEU VERAO」、’06年、リオデジャネイロ録音のサードアルバム 「AMOROSA」などをリリース。著書としては、フルート教本「あっという間にフルートが吹けちゃった」(シンコーミュージック)、オカリナとギターによるアルバム「ハローウォルフガング」(DCM)、「はじめてのオカリナレッスン」(ドレミ出版)フルート教本「フルートが上手くなる方法」(自由現代社)などを発売。’17年3月 DuoユニットCuculeの結成10周年記念アルバムをフルート編、オカリナ編とダブルリリース。オカリナ専門雑誌Ocarina(アルソ出版)に、「幸枝のラテン流」を連載中。

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