あなたの練習法、教えてください! Part1
もっとOcarinaが上手くなりたい! 美しい音色で名曲を自由自在に吹きたい! ポップスをカッコよく吹けるようになりたい! などなど、Ocarina愛好者は誰もがレベルアップしたいと思っていることでしょう。そんなレベルアップに必要なのは、やはり日々の地道な練習ということになりますが、Ocarina愛好者の中には、なかなか練習時間が確保できなかったり、同じことばかりの基礎練習に飽きてしまったり、間違った練習をしていたり……。そのため、実際に普段どんな練習をしたらいいのかわからないというOcarina愛好者も実は多いのではないでしょうか?
そして、プロとして活躍しているOcarina奏者がこれまでどんな練習を行なってきたのか、知りたいと思っている方も少なくありません。
そこで今号と次号の2回にわたり、タンギング、調号の多い曲、リズム感、呼吸&息の支え、フィンガリングといった上達に欠かせない練習法や実際に使ったエチュードなど、プロ奏者がどのような練習を行なってきたのか聞いていきます。
ここでは、その一部を紹介します!
【こんなことを聞きました】
Q1-1 Ocarinaを始めたころ、Ocarinaの演奏で特に難しいと感じたことは?
Q1-2 その難しいと感じたことを上達、克服するために取り組んだ練習を教えてください。
Q1-3 練習するうえでの注意点、重要なポイントを教えてください。
Q2 Ocarinaの演奏に役立つ他の楽器の練習曲、楽曲などについてお答えください。
小林洋子さん
東京音楽大学サクソフォーン専攻卒業。オカリナを故江波太郎氏に師事。第2回日本オカリナコンクールデュオ部門1位。総合グランプリ受賞。オカリナ上達の極意は基礎奏法をマスターすること!と行なうレッスンには定評があり、全国各地で講習会を開催。コロナ禍では、オンラインでも基礎講習会やオカリナお悩み相談会を実施。『こんなときはオカリナで♪』と題し、YouTubeで演奏やワンポイントアドバイスを配信中。
A1-2 息の使い方に大変苦労しました。私はサクソフォーンを勉強しておりましたので、息のスピードが絶対的に速すぎて、音程が上ずり、タンギングも強すぎて、音色もとてもヒステリックなものになってしまいました。こりゃ根本的に今持っている演奏方法とは違うものを習得しなくては!! と思ったことを覚えております。
善久(Zenkyu)さん
東京音楽大学卒。ニューヨークのカーネギーホール、プラハのドヴォルザークホール等、アジア・ヨーロッパ、日本で演奏活動を続け、関東エリアでオカリナ講座の指導や「善久(Zenkyu)オカリナ合奏団」を主宰し国内外で演奏ツアーをしている。また「日本野鳥の会」に鳥の楽曲を提供し自然保護のための演奏活動や東日本大震災復興祈念「野口英世記念ふくしま国際音楽祭」に毎年出演。CDや教則本の出版を手掛ける。日本オカリナ協会の理事。
A1-2 すぐに音が鳴り簡単だと思ったのですが、正しい音程で演奏するのに苦労しました。
椎名春奈さん
岩手県宮古市出身、北海道札幌市在住。第2回日本オカリナコンクール独奏部門1位/ 審査員特別賞、第3回同コンクールデュエット部門1位。第20回大阪国際音楽コンクール民俗楽器部門1位/オーディエンス賞。第1回国際レイヴ・オカリナコンクール独奏A部門2位/最高位。第2回同コンクール独奏A部門1位、副賞としてイタリア・ベンティヴォーリオへ招かれ演奏を披露。オカリーナ奏者大沢聡認定講師、認定演奏家。
A1-2 音程ですね。音楽教室のフルート講師として採用されたのと同時に経験ゼロでオカリナ講師としても任命され、15年前に初めてオカリナを手にしました。高いミやファがかすれて出ない! 音程低い! 低音のラとか出るの? どうするの? と何もわからぬまま、体験レッスンの生徒さんがどんどんやってくる恐怖の日々でした。そんな私に「高音は楽器を下げるといいよ」とか様々なメーカーのオカリナの存在など、優しく教えてくれた生徒さんたちに感謝しています。
山城奈奈子さん
大沢聡認定講師。静岡県を代表するトリプル管オカリナ指導家・演奏家。ナナリーナオカリナ合奏団主宰。初代オカリナセブン3rdメンバー。監修・編曲川崎優氏によるCD付楽譜『かわいいオカリーナ合奏曲』(アルソ出版 2006年~)vol.3~5の添付CD模範演奏と制作アシスタント担当。アルソ出版季刊誌『Ocarina』創刊号「ゼロからはじめるOcarina」執筆。2006年にCD『奈奈子&祐子 Ocarina Duo』(山城奈奈子&川島祐子)を発売。
A1-2
①AC管の高音ミとファの音が上手に出すことができない。
②SF管より小さいオカリナの高音レミファの音を上手に出す(鳴らす)ことができない。
③レ→ド→シ→ラ(低音)の音程が上手くつかめない。
④オカリナをどのように唇につけるのかがわかりませんでした。
(誌面ではこのあとも文章が続きます)
渡辺ゆうさん
東京都目黒区出身、現神奈川県大和市在住。学生時代に吹奏楽、管弦楽にてトロンボーンを学ぶ。神奈川県を中心に関東地方にてオカリナ講師・演奏活動をしている。オカリナの可能性を探求していくことと、オカリナをさらに多くの方に知ってもらえるよう精進していく。
A1-2 高音と低音の運指です。高音の支え方と小穴のふさぎ方が難しいです。また、正しい音程の取り方、息圧の調整が難しいです。
まだまだ続きます。全文は本誌Ocarina Vol.43でお楽しみください。
もうひとつのOcarina物語 拡大版
Ocarinaの
“今まで”と“これから”
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