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Ocarina vol.38│特集

楽器の重さは関係ない!? 軽く感じるOcarinaの持ち方・構え方

息を入れるだけで簡単に音を鳴らすことができるOcarinaは、同じ調性でもメーカーによって重さがまちまち。特にアルトC管は様々な重さのものが数多く販売されています。重いものでも300g台程度のアルトC管ですが、愛好者の中には長時間の練習で手を痛めてしまうこともあります。しかし、これは楽器の重さによるものではなく持ち方や構え方に問題があるのです。そのことに気づかず、特に女性の愛好者などは楽器購入時に重さを気にされる方が多く、せっかく良い音の鳴るOcarinaを見つけても重さのために断念されるという方もいます。そんな方のために、今回は楽器の重さを軽減させる正しい持ち方、構え方をレクチャーしていきます。
ここでは、その一部を紹介します。

 

今回レクチャーしてくれたのは……

 

植田篤司

植田篤司

兵庫県西宮市在住。関西や中部を中心に、個人やアマチュアオカリナアンサンブルの育成、指導を行なう一方で、ソロやアンサンブルによる演奏活動を行なう。オカリナアンサンブルのための楽曲アレンジなども数多く手がける。また、オカリナの歴史文化や楽器の研究を行なう。1996年から2017年春までスイートポテトオカリナ合奏団に所属。2012年にオカリナ七重奏団「オカリナセブン」を結成。2010年よりオカリナ専門雑誌Ocarina(アルソ出版)にてコラム連載。台湾、韓国、イタリアでの演奏の他、2013年にはニューヨークカーネギーホールにて演奏を行なう。ウエダミュージックデザイン代表。自宅スタジオ、神戸・大阪・京都・姫路・名古屋の教室やサークルにて指導を行なっている。

 

 

君塚仁子

君塚仁子

東京都出身。12歳よりフルートを始める。聖徳大学短期大学部音楽科卒業。同大学専攻科卒業。同大学研究科音楽専攻卒業。在学中、プリンツ・ヒェン・ガルテンフィルハーモニック管弦楽団に準団員フルート&ピッコロ奏者として所属。ソロ、アンサンブル、オーケストラで演奏する一方で、オカリナに興味を持ち、オカリナの演奏活動を始める。2012年よりオカリナと2台のアイリッシュハープユニット「ゴシキヒワ」を結成。2015年君塚トリオ結成し、同年1stアルバム「PEONY」をリリース。2017年『ゴシキヒワ』1stアルバムをリリース。2017年~インターネット・クラシック専門Radio OTTAVAプレゼンター。銀座十字屋ハープフルートサロンにて、フルートとオカリナの講師を務める。2017年11月のNHKEテレ「おかあさんといっしょ」月の歌「オカリナのリーナ」を作曲するなど、マルチ・アーティストとして活躍中。

 

 

高木花音

高木花音

9歳よりオカリナを始め、12歳より江波太郎氏のレッスンを受ける。2015年所沢ミューズ「江波太郎オカリナコンサート」に出演以降、所沢市「ギャラリー花水木 オカリナコンサート」、彩の国さいたま芸術劇場「江波太郎オカリナコンサート2020」などで、江波氏と共演する。第5回日本オカリナコンクール独奏部門一般の部2位受賞。

 

 

田島篤

田島篤

指揮者、作・編曲家。フランクフルト音楽大学にて指揮法を学び、ウィーン楽友協会にてデビュー。ドイツ国家演奏家資格を有し、ヨーロッパをはじめ内外のオーケストラと共演。「オカリナDUOうらら」のアレンジャーになったことがきっかけで、オカリナの世界で活躍することになり、Nightオカリナ楽団、同アンサンブルの音楽監督を務め、作曲作品も多く手掛けている。現在、日本オカリナ協会の理事長、また日本オカリナ・アンサンブル・コンクールの審査委員長を務め、海外のマスタークラスやコンクール審査員も務める。

 

 

むとうさちこ

むとうさちこ

兵庫県西宮市・愛知県名古屋市在住。金城学院大学英文学科を経て名古屋芸術大学音楽学部音楽療法コース卒業。同大学院音楽研究科(音楽療法専攻)修了。現在、中部、関西を中心にオカリナの指導を行なうとともに、国内外で演奏を行なう。また、音楽療法士として、病院・施設・療法室等で子どもから成人、高齢者を対象に発達、コミュニケーション、リハビリ支援等を目的とした音楽療法を行なっている。オカリナを高橋美智子氏、鈴木夏織氏、小林理子氏に師事。スイートポテトオカリナ合奏団メンバー。名古屋芸術大学生涯学習講座、NHK文化センター神戸教室、カワイ音楽教室他、オカリナ講師。川崎優編著「かわいいオカリーナ合奏曲」vol.4,5(アルソ出版)添付CD演奏担当。名古屋芸術大学音楽総合研究所研究員、日本音楽療法学会認定音楽療法士。

 

 

渡辺ゆう

渡辺ゆう

東京都目黒区出身、現神奈川県大和市在住。学生時代に吹奏楽、管弦楽にてトロンボーンを学ぶ。神奈川県を中心に関東地方にてオカリナ講師・演奏活動をしている。オカリナの可能性を探求していくことと、オカリナをさらに多くの方に知っていただけるよう、精進していく。

 

 

 

Check 1 持ち方・構え方のコツ

植田篤司
重い楽器は、いかに指に負担をかけないように構えるかが課題になります。例えば、長い棒でリコーダーのように縦に構えるのと、フルートのように横に構えるのとでは、より指(特に右親指)に負担がかかるのはフルートのように横に構えたほうです。
(誌面ではこのあとも文章が続きます)

 

田島篤
みなさんに当てはまるかわかりませんが、僕がコントラバスを吹くためにまず何が必要なのか考えたとき、握力だと思ったんです。
(誌面ではこのあとも文章が続きます)

 

 

Check 2 支えとして使う指

君塚仁子
ほぼ右手ですね。左手は支えとして使っているという感覚がないくらいです。逆に左手で楽器を支えてみるとわかりますが、左手の指が動かしづらくなると思います。
(誌面ではこのあとも文章が続きます)

 

むとうさちこ
基本的には右手のみです。だから、右手だけで楽器を持てるように練習しています。バス管も片手(右手)で持てるようになりますよ。
(誌面ではこのあとも文章が続きます)

 

 

Check 3 低音、高音を吹くときの支持の仕方

高木花音
低音と高音では若干変わります。低音は左手小指と両手の親指です。最高音のファを吹くときは人によって持ち方・支え方が変わりますが、私の場合、安定感を持たせるために左手の親指を外側にずらして楽器の端っこに移動させます。
(誌面ではこのあとも文章が続きます)

 

渡辺ゆう
低・中音域の場合は右手、左手のどちらで支えているのかわからないくらいバランス良く持つのがベストですね。でも、高音域ではやはり右手が中心になります。どの音を吹くときでも、低いド、つまり小穴以外の指穴をすべて塞いでいる状態の指の位置が一番理想的です。
(誌面ではこのあとも文章が続きます)

 

 

ほかにもこんなことを聞きました!

 

Check 4 跳躍のときに楽器を安定させる方法

Check 5 重さを感じない姿勢

Check 6 口は支えに使う?

Check 7 指や肘が痛いと感じたときどうする?

Check 8 重さを軽減できるアイテム&裏技

 

 

全文は本誌Ocarina38号でお楽しみください。







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