サックス記事 勝田一樹のニューアルバム「SAXREE」が完成! メロディアスな魅力を前面に出したソロ第3弾!!
THE SAX vol.90

勝田一樹のニューアルバム「SAXREE」が完成! メロディアスな魅力を前面に出したソロ第3弾!!

パワーとテクニックを兼ね備えた、日本を代表するスーパープレイヤー勝田一樹。昨年結成25周年を迎えたJ-フュージョンの雄DIMENSIONのフロントとしても お馴染みだろう。そんな彼が2014年からスタートさせたソロ活動も5年目を迎え、順調に3rdアルバムがドロップされた。DIMENSIONのシャープでソリッドなイメージとはまた違う、メロディアスな魅力を前面に出した会心作「SAXREE(サクスリー)」。その完成の手応えを本人が力強く語った!(文:熊谷美広/取材協力:ZAIN RECORDS)


より確立されてきた自らの個性を明確に提示した新作

今回の「SAXREE」はソロ3作目になりますね。
勝田一樹
3作目だから、“SAX”と“THREE”をかけたタイトルでもあるんですけど、なんかカッコいいかなと(笑)。
アルバムの基本的なテーマなどはあったのですか?
勝田
ソロ1作目は、インプロヴィゼイションが中心というわけじゃないんですけど、そっちもクローズアップしつつ、サックス・フュージョンの王道みたいな感じのもので、2作目はそれを引き継ぎつつ、新しいアイデアも盛り込みましたよ、という感じでした。今回に関しては、前2作で出来上がった自分の個性みたいなものって、多分こういうものだろうというのを、さらに明確にするための作業だったんじゃないかと思います。
これまで2作を制作してきて、ソロ・アルバムの作り方みたいなものも、かなり整理されてきたんじゃないかなって感じます。
勝田
自分の個性がより確立されたというか、自分の“定番”みたいなものができてきたのかなとは思います。
DIMENSIONとソロとの音作りの違いもはっきりしてきたというか。
勝田
そうですね。DIMENSIONは、どちらかと いうと複合的なグループ・サウンドであるのに対して、ソロはサクソフォンという楽器に特化した音楽を作るということですね。DIMENSIONの中でもやっていることかもしれませんけど、さらにサクソフォンという楽器、そして勝田一樹ということにフォーカスした作り方のノウハウみたいなものが、なんとなく見えてきたんじゃないかなって感じます。
小野塚晃さん、則竹裕之さんというお馴染みのメンバーと、プログラミング・サウンドとがいいバランスで組み合わさっていると感じます。
勝田
小野塚くんと則竹さんという、いつもの盟友たちは、僕の作ろうとする空気感をパッとキャッチするスピードがすごく速くて、かゆいところに手が届くような有難い方々です。あと今回はドラムのプログラミングで佐藤崇くん、シンセサイザーのアレンジメントで池田大介さんという、全然ジャンルの違う、普段はJ-POP系の仕事が多い、ジャズ/フュージョンに特化していない人たちにも参加してもらいました。彼らのアイデアも取り入れつつやらせていただいた空気感を楽しんでいただければな、と思います。
勝田一樹

Live Information

「SAXREE」発売記念ツアー
8/3(金)名古屋ブルーノート
8/4(土)大阪Mr.ケリーズ
8/5(日)福岡ゲイツ7
8/12(日)モーションブルー横浜
8/24(土)札幌クラップス
9/29(土)大里生涯学習センター(熊谷市)
 

CD Information
7月25日(水)発売

「SAXREE」勝田一樹
【ZACL-9106】 ¥3,000(税抜)

[曲目]BREATHE UP、SAXREE、BLOW & TOUCH、SWINGIN' THE LOOP、SIMPLICITY、ELEMENTS、WITH YOU、ROCK BOTTOM、WINDOWS、FIN. [演奏]勝田一樹(As,Ss)、小野塚晃(Key,Prog)、則竹裕之(Ds)、遠山拓志/吉澤達彦(Tp)、榎本裕介(Tb)、池田大介/佐藤崇(Prog)

 

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次ページにインタビュー続く
・サクソフォンという楽器の魅力をシンプルに打ち出す

・一番きれいで無理のない音色をうまく散りばめて吹く

登場するアーティスト
画像

勝田一樹
Kazuki Katsuta

人気フュージョン・バンドDIMENSIONのフロントマンを30年にわたって務める。その音色は一聴して分かるほどに唯一無二の存在感を放ち、彼の影響を受けたサックスプレイヤーは後を絶たない。アルトサックス・プレイヤーとして、アンサンブルの中に溶け込む力強さと優しさを調和させたそのスタイルに加え、様々なアーティストのレコーディングにおいてはブラスセクションのアレンジ力も高い評価を得ている。ソロ活動として勝田自身のプロデュースによる「JAFROSAX」名義でアルバムを4枚リリース。国内外および多ジャンルにまたがり大好評を得る。2014年には待望の初のソロアルバム「Kazuki Katsuta」をリリース。これまでに3 枚のソロアルバムをリリースしてソロ活動も精力的に行なっている。2022年からはCASIOPEA-P4のギタリスト野呂一生と共に「J-FUSION BLUE NOTE TOKYO SPECIAL」というイベントをブルーノート東京で開催し大好評を得る。DIMENSIONとしては2023年に行われたBlue Note Tokyo 35th presents JAZZ-FUSION SUMMIT2023 公演でT-スクエア、CASIOPEA-P4等、Jフュージョンを代表するバンドとの共演が記憶に新しい。
(2024.02)

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