JAZZ ADLIB IN&OUT -THE SAX38号掲載-

第4回 マイナー7thペンタトニック・スケールの様々な使用法

続いて、ジャズにおいてブルースの次に重要な素材といわれる「リズム・チェンジ」のコード上での使用法を取り上げよう。まず基本としてダイアトニックで考えておこう。(譜例5)
次にオルタードを絡めてみると、譜例6のようにマイナー7thペンタトニック・スケールが半音で降りてくることになる。こうした方法は多くの曲で使用できるので、是非試してみて欲しい。

譜例5-6

ペンタトニックを体系化したフレーズ(公式)の使用について、大山氏は次のように述べている。

最初は時間をかけて考えないと出てこないフレーズですが、
反復練習で演奏可能になります。(略)
すべての公式が簡単に口をついて出るようになれば、
このようなフレーズを即興的に吹くことは信じられないような
神業ではなくなります。

皆さんも公式を繰り返し練習し、ペンタトニックを自分のものにして欲しい。

尚、本誌では『枯葉』『Cherokee』にてペンタトニックを用いたフレーズ例をE♭譜、B♭譜で掲載している。ぜひ参考にしていただきたい。

<THE SAX 38 JAZZ ADLIB IN&OUT より>


第5回 マイナー6thペンタトニック・スケール >

 

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