サックス記事
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音楽活動70周年を記念したサントリーホールでのウィズ・ストリングス公演が音盤化!

THE SAX vol.107 Interview

日本が世界に誇るサックス界、ジャズ界、そして音楽界の至宝である渡辺貞夫。
その音楽活動70周年を記念したアニヴァーサリー・コンサートが、去る6月にサントリーホールで開催されたことは本誌でも既報の通り。コロナ禍で観客数を制限して行なわれたこの公演だったが、その模様がこの度CDに記録されリリースされることになった。ウィズ・ストリングスでノーマイクというチャレンジングなステージに挑んだ狙いについて巨匠が明快に語った。
(インタビュー・文:熊谷美広/ライブ写真:佐藤拓央/取材協力:JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント)

美しく響くサントリーホールで自分の生の音を確かめたかった

今年が音楽生活70周年になりますが、率直な感想はいかがですか?
渡辺
振り返れば長いんでしょうけど、僕としては今日までずっと、無我夢中で一生懸命やってきたわけですから、改めて70周年と言われても特に感慨はないですね。
今年の6月にサントリーホールで開催された70周年記念コンサートのライブ・アルバムがリリースされますが、このコンサートはどういうコンセプトで企画されたのですか?
渡辺
サントリーホールで、ウィズ・ストリングスでやってみたいという思いがありました。僕は2000年にサントリーホールで、小林道夫(Pf)さんとのデュオでバッハのソナタとパルティータを演奏しましたが、そのホール・サウンドが忘れられなくて、それで今回サントリーホールで、生音で、ストリングスと一緒にやったら楽しいんじゃないかと。あと自分の生の音を確かめたかったという思いもありました。やっぱりサントリーホールはいいホールですね。美しく響くし、格別です。

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・新しい“彼女”と語るほどお気に入りのセルマーのシュプレーム
・かつてセッションをした経験もある エリントンのナンバーを年末のステージで


CD information

「Jazz&Bossa Live at Suntory Hall」渡辺貞夫
【VICJ-61790】¥3,300(税込) JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント

[収録曲]01.ローラ/02.ビューティフル・ラヴ/03.イン・ザ・ウィー・スモール・アワーズ・オブ・ザ・モーニング/04.ストールン・モーメンツ/05.エコー/06.カーニヴァルの朝/07.プレリュードのサンバ/08.バタフライ/09.トーク・トゥ・ザ・ムーン/10.アイ・ラヴ・トゥ・セイ・ユア・ネーム/11.ウォーター・カラーズ/12.マンハッタン・パウリスタ/13.花は咲く/14.カリニョーゾ
[演奏]渡辺貞夫(As)、林 正樹(Pf)、コモブチキイチロウ(Bass)、竹村一哲(Ds)、マルセロ木村(Guit)、押鐘貴之ストリングス(Strings)
 

LIVE information

Salute to Duke Ellington
Sadao Watanabe Orchestra

12月4日(土)松本市 まつもと市民芸術館 主ホール
12月5日(日)西宮市 芸術文化センター KOBELCO 大ホール
12月7日(火)大阪市 ビルボードライブ大阪
12月8日(水)大阪市 ビルボードライブ大阪
12月11日(土)横浜市 関内ホール
12月12日(日)東京都 Bunkamura オーチャードホール(SHISEIDO presents Christmas Gift vol.28)
 

 

 
登場するアーティスト

渡辺貞夫
Sadao Watanabe

1933年2月1日栃木県宇都宮市生まれ。チャーリー・パーカーに憧れ、1951年に上京してプロとしての活動を始め、1953年に秋吉敏子(Pf)のグループに参加して注目を集める。1961年に初リーダー作「渡辺貞夫』をリリース後、バークリー音楽院に留学。その後チコ・ハミルトン(Ds)やゲイリー・マクファーランド(Vib)などのグループに参加し、ブラジル音楽などにも触れて自身の音楽性を確立していった。1965年に帰国。1966年に「ジャズ&ボッサ」をリリースして日本にボサノヴァ・ブームを巻き起こした。1970年代から海外にも進出し、1970年代後半からはフュージョン的なサウンドにもアプローチ。1978年の「カリフォルニア・シャワー」は大ヒットを記録した。1983年に全米でもリリースされた「フィル・アップ・ザ・ナイト」は“ラジオ&レコード”誌のジャズ・チャートで1位を記録。その後も日本最高のアルトサックス奏者として精力的な活動を続けている。

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